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出る杭を伸ばして! -暴れる乙女の暴走機関車 雪の女王てらみ にインタビューしてみました。-(前編)

インタビュー第三弾です。
今回は女王系youtuberとして活動している、暴れる乙女の暴走機関車 雪の女王てらみ にインタビューさせていただきました。

まずは、この動画を見てみて下さい。
(個人的には開始30秒が特に好きで何度も見てます。笑)


てらみのトリセツもあるよ!

この度こんなあたいを見つけてくれてどうもありがとう。
ご視聴の前に必ずてらみの生態をよく知って。
ずっと正しく優しく見守ってね。
ここで見るの止めず拡散希望。
チャンネル登録よろ山よろ子^_^



いかがでしたか?めっちゃ面白いでしょ!!!

(面白くないってコメント禁止!!)


今回は、暴れる乙女の暴走機関車 雪の女王てらみ(以下てらちゃん)がYouTuberを始めるようになったきっかけや、てらちゃんが今までの人生で感じてきたことをインタビューしていきます。

ー暴れる乙女の暴走機関車雪の女王 てらみー

 2000年2月生まれのポストミレニアル世代ベイビー。
「なぜみんなと違うのか」そんなことを思いながら多感な時期を過ごした。そんな姿がエルサにそっくりで感情移入し始めた過去を持つ。現在では自分自身を誇りに思い日々強く美しく生きるために奮闘している。好きな物は推しとカナやんとディズニーとお洗濯。苦手なものは羽の生えた虫とふにゃふにゃ食感の食べ物。


―てらちゃんは4月に上京してすぐYouTuberデビューしましたね! YouTubeを始めた理由を教えてください!

私がYouTubeを始めた理由は、マイノリティを感じている人や少し気分が落ち込んでいる人に、自分の姿を通して元気や勇気を与えるような存在になりたいなと思ったからです。

私自身、かつては「オカマ」や「ゲイ」であることにマイノリティを感じ、なかなか自分のことを認めることができませんでした。

しかし、今までたくさんの人に助けてもらったり、支えてもらってきたことで、次は私がマイノリティを感じている人たちに向けて「何か役に立ちたいな」と思い、YouTuberを始めました。

―動画から、YouTuberてらみの可愛さがとても伝わってきます!
てらちゃんは、西野カナやAKB48など、アイドルやタレントが好きだと聞きました。 そのなかでも、今までで一番影響を受けたタレントは誰ですか?

私が今まで一番影響を受けたタレントは、りゅうちぇるです。 

りゅうちぇるの故郷である沖縄の大学に通っていたり、髪色をりゅうちぇると一緒にしたり、りゅうちぇるのメイクを真似してみたりと、りゅうちぇるは憧れの存在です。 子どもの頃「りゅうちぇるみたいだね」と言われたこともあります。

しかし、私自身中学生までは「あのオカマタレントの真似してみてよ!」とからかわれたこともあり、オカマタレントが正直あまり好きではありませんでした。
当時は、オカマタレントがテレビに出ていたらチャンネルを変えてたし、親も私のことを思い、オカマタレントの出ているテレビを見せないようにしてました。

その一方、テレビを見ていると、心のどこかで「オカマって自分だけではないんだな。」と安心した部分もありました。 
その頃から自分の存在を少しずつ認識したり、理解できるようになった気がします。

―話を聞いていて、てらちゃんが今まで生きてきた人生には様々な悩みや葛藤があったのではないかと感じました。 てらちゃんの幼少期から現在までのストーリーを、伝えられる範囲でいいので教えてください。

私は鳥取県の田舎で生まれました。
幼稚園の頃から、ウルトラマンよりもプリキュアなど女の子向けのアニメに興味がありましたね。
ちょうどその時期ぐらいから「あれなんか自分は人と違うかも」と感じ始めました。

今でも覚えているエピソードとしては、小学生の頃自分のことを下の名前で呼んでいたのですが、「自分の名前を呼ぶことは女の子がすることだから、おれかぼくって呼びなさい」と親に言われ直されたことがありました。

自分が周りからいじめられないように親心を働かせてくれてたんだなと思いますが、当時の自分はつらく感じたことを覚えています。

また、小学校一年生の時に上級生から「おい、オカマ」みたいにからかわれたこともありました。 先生がその上級生に対して、「この子は、ちゃんと男の子です!!」と叱っている姿を見て、「あ、自分はやっぱり男の子なんだ。」と自覚したことも覚えています。

このような出来事があってからは野球を始めたり、男の子の友達とだけ遊ぶようにしたり。
心の中で何かモヤモヤを抱えながらも、みんなが求める男の子を演じながら過ごしていたように思います。

ただその一方で、「自分の性格は良くないものではないか」や「自分は男の子らしくしなければいけないんだ。この中性的な姿はダメなんだ」とも思っていました。


そして、中学校に上がると、小学校の時よりひどい言葉を浴びることもありました。いじめられるほどではなかったのですが、常に生きづらさを感じていました。

体の成長においても、自分だけ声が高いままであったり、色白でぽよぽよしていたりと、他の男の子と比べて、違和感を感じることが多かったです。

また周りから「オカマオカマ」って言われることがとても嫌で、
「高校では絶対オカマだってバレないようにしよう。なるべく自分から喋らないようにしよう。静かに本を読む男の子を演じていよう」
と心に誓いました。

「誰も自分を知らない場所に行って、自分を一からやり直したい。」
高校進学を機に、自分を心機一転させようと決意しました。

親からも島留学を応援してもらっていました。自分のことを話したら、「何よりも自分がやりたいことをしてほしい」と言ってくれて、とても嬉しかったことを覚えています。


―小学校に入る前から自分の性別に違和感を感じていたのですね。小中学生の頃の話を聞いていて、私も胸が痛みました。高校に入ってどのように変化したのか教えてください。

今思い返してみても、自分の人生の転機は島根県の離島の高校に島留学したことでした。 

倍率は高かったのですが、なんとか合格できたので、もう一度新たな人間関係を築き、冒険をしようと心に決めました。 

入学した当初は静かに本を読む男の子を演じていたのですが、24時間365日ずっと一緒にいる寮生活では、自分を隠し続けることは不可能でした。

島留学は、全国から集まりみんな最初は友達が一人もいません。
そのため、
「君はどこから来たの?何でここに来たの?出身はなにが有名なの?どんな方言があるの?」
とみんな友達づくりに必死だったので、お互い質問し合い、話さなければならない状況だったので、一人でいることを回避できませんでした。

そんな中、入学してしばらく経つと、
「あれ、なんかてらちゃんってオカマっぽくない?」
と次第にオカマがバレ始め、
「自分は何のためにここに来て、こんな頑張ってきたのにバレたんだろう。」
とすごく悔しく、早く家に帰りたいなと思いながら過ごしていました。

しかし、そんな自分のことを一人の友達が本気で叱ってくれました。

「それがてらちゃんのいいところなのに、それを潰そうとしているその行為自体がむなしい。私たちにはそんな突起した個性があるわけではないにもかかわらず、それを否定的に捉えているてらちゃんを見ていると悲しくなる。 てらちゃんは唯一無二の存在なところが、いわゆる普通の私から見たら羨ましい!」

と言われ、衝撃を受けました。
今まではオカマである自分のことを否定的にしか見ていなかったので、初めて肯定的にオカマを見てもらえて、
「そんな考え方もあるんや。こういう自分もいていいんだ。」
と思えるようになりました。 

「もっと自分を愛してあげて」って思いがとても伝わってきましたね。

またある時は、
「てらちゃんの恋愛対象はどっちなの」と聞かれ、
「まだわからんのよな~。でもときめくのは男の子かもしれんわ~。」
と答えたら、
「じゃあてらちゃんはLGBTの該当なのかもね!」
と言われました。

LGBTという言葉をその時初めて知り、自分で調べるようになりました。
世間的にもちょうどLGBTという言葉が有名になった時期だったと思います。

その後、高校でLGBTについて扱った授業がありました。
授業後に、
「てらちゃんはLGBTなんじゃない?」
と周りの人から肯定的な温かい言葉をかけてもらい、そこで初めて、
「自分はゲイでもいいんだな」
と自覚するようになりました。

このような経験を通じて、自分を知ることでもっと自分のことを好きになることが分かりました。

今まで自分のことを否定して呪い続けていた人生から、初めて自分のことを受け入れることができ、
「もっと自分を知りたいな。自分はどんな人間なんだろう」
と、一番長く付き合っている自分のことをさらに分析するようになりました。 


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(高校生の時のてらちゃん。この時はまだコーダイでした。)

前半はここまで。 
後半では、てらちゃんの大学生活やYouTuberとしての今後の抱負などについて聞いています。 ぜひ後半も読んでね!!!

👇後編はこちら👇





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