【おいしさのmoto】1 年の締めくくり
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【おいしさのmoto】1 年の締めくくり

中央軒煎餅 ‐1923年創業-

年末の大仕事といえば、おせち料理。
中でも1 番気合が入るのは“ 黒豆”の煮豆。
新しい年を迎える祝いの膳だから、ちょっと贅沢に大粒の黒豆を使ってみよう。

おせち料理の煮豆づくり

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なぜ、おせち料理に黒豆が入っているのでしょう?
どうやら、おせちには無病息災、子孫繁栄、五穀豊穣の三つの願いがこめられているようです。黒豆には良質のタンパク質や、黒のチカラ(アントシアニン)がたっぷり含まれています。体にいい食材であることから“マメに達者で”と言われ無病息災の願いが込められているのですね。

大粒の黒豆を料亭の煮豆のように“ふっくらと艶やか”に仕上げたい、煮豆づくりはかなり大量の砂糖を使います。
この濃い砂糖水がどうやら豆の中の水分を奪って豆を脱水症状にしてしまうことで、内側の豆はしぼんでしまう。その時、外側の皮は伸びた状態のままなので隙間ができて豆の表面にシワができてしまいます。それを防ぐために砂糖の糖度が高くなりすぎないように途中“びっくり水”を加えるなどの工夫がされているようです。
憧れの料亭の黒豆づくりは手間ひまが欠かせないのですね。

黒豆おかきも手間ひま

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黒豆おかきづくりは前日の下準備から始まります。
濃厚な味の北海道産黒豆を浸水、蒸して、乾かします。翌日、黒豆をもち生地に練り込んで棒状の木型に入れて、冷蔵庫で固めます。ここまでで2日間。

ここから更に2日間かけてじっくり生地の中心まで均一に乾燥させます。そして、最後は焼きと味つけ。
おせちの黒豆と同じで皮と豆の間に隙間ができます。皮は生地にくっついていますが、内側の豆は抜けてしまうことも多くあります。
また、豆はもち生地よりも焦げやすいため、黒豆おかきづくりは他にも増して気をつかいます。最も壊れやすい職人泣かせのおかきの一つです。

豆の下準備から正味1週間かけて出来上がった黒豆おかきは、もち米の甘さと相まってふくよかな甘みと香ばしさが口中に広がり、幸せな気分になります。

黒豆おかきを食べて新しい年も元気に過ごせますように。

2022年もどうぞよろしくお願い致します。


中央軒煎餅 ‐1923年創業-
おかき革命!まもなく創業100年を迎えるにあたって、これまで大事にしてきた伝統的なおかきづくりを継承しながらも、新しいおかきの時間を提案していきたいと考えています。【公式HP】https://www.chuoken.co.jp