祈りは、遺伝子を活性化する
「祈りは、人間が生み出しうる最も強力なエネルギーである。
それは地球の引力と同じ、現実的な力である。」
↑ ノーベル生理学医学賞受賞者アレクシス・カレルの言葉
祈りって、知ろうとすればするほど奥が深い。
遺跡に共通してあるものとは、「祈る場所」なのだそうです。
それだけ、人間にとってなくてはならない行為なのだと思います。
少し前、祈りついての記事を書きました。
今日は、その続きです。祈りについて考えるシリーズ!
遺伝子にはon/ offがある
分子生物学者・村上和雄先生は、遺伝子にはon/ offがあると言っています。
それは、遺伝子が親から引き継がれたものそのままに発現しているのではなく、on/ offがあることで、発現するものしないものがあるということ。
遺伝子のon/ offによって、その人の身体のつくりや代謝や免疫などが影響されています。
onとはつまり、遺伝子が活性化されている状態。
では、どうやってonの遺伝子を増やせばいいのか。
祈りは、遺伝子を活性化する
心の状態が、遺伝子のon/ offに影響していることがわかってきました。
慈悲の心を持ち、共感性を高めて、他人の幸せを祈るとき、
自分の免疫力を高める遺伝子が活性化するそうです。
他の人の幸せを祈ることは、
祈る人の免疫力を高めることにもつながるのですね。
本質にある大自然との一体感
ヨガ瞑想やマインドフルネス瞑想が、ストレスによる免疫機能低下の改善を促したり、抑うつからの回復効果をもたらしたりすることを実証しています。
マインドフルネスは、宗教的要素を取り除いた瞑想様式です。
集中力アップやリラクゼーションの効果があります。
一方、宗教的な祈りや瞑想は、大自然と調和した一体感や神仏との合一体験などの意識の変性があるそうです(ちなみに、私はまだその体験はないです。切望)。
それらは、その意識を体験した人の人生を、根本的によりよく変える力があります。
そこに、祈りや瞑想の本質がある。
ダライ・ラマ14世は、以下のように言っています。
「21世紀の人類が直面する課題は、科学だけでも宗教だけでも解決しない。宗教がもたらす人間性の深い理解と、現代科学の知見を融合して、苦難を克服しなければならない。」
ジンバブエの民族楽器ムビラも、儀式のときに精霊に祈るために演奏される楽器なのですが、精霊のその先に「創造主」という存在がいるのだそうです。
「儀式を通して、創造主とつながる」という世界観の土着信仰なのです。
それは、つまり、大自然との一体感や、神仏との合一体験という仏教的な世界観とも通じるものがあると思っていて、祈りの本質は、世界共通なのだろうと感じています。
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私たち日本人はいま、生活に便利なあらゆる物質を生み出し、自分で狩りや農耕をしなくてもたくさんの食べ物を得て、命を奪われるような争いがない時代を生きています。
ですが、精神を病み鬱になる人、自ら死を選ぶ人が、増え続けています。
きっと、なにか大切なことを忘れてしまっているのだと思います。
宗教にすがろうとか、のめり込もうととか、一心に信じようとか、そういうことではなくて、
現実への信頼と感謝
大自然との一体感
そういう祈りと瞑想の本質を、暮らしのなかに取り戻す必要があるのだと思うのです。
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では、また明日!
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