20代年収900万円が無職になる話

釣りじゃないよ

初投稿が自分語りってどうなのかと思うが、自分の生き方が参考になる人もいるのではと思い投稿してみる。

人間の記憶というのは都合の悪い過去の記憶を書き換えてしまう性質がある。自己保身のために言っていた言い訳を、他人に話すうちに自分自身の中に刷り込まれてしまったりすることがある。

なので1年後に振り返ったときに、自分が最初に考えていた方向から間違った方向に進んでいないかを振り返る道標として、自分の考えを記録したいと思う。
また、今後失敗するにせよ、成功するにせよ、誰かの参考になる生き方かもしれないと思い、記事にしてみようと思った。

20代年収900万ってどうやったらなれるの?

本当は1000万と書いた方が注目を集めそうだったが、四捨五入でも1000万には行かないので、900万という見出しにした。
日本の平均年収が443万円なので、相応に高いとは思う。これを読む人からしたら、自慢かよ、と思うだろう。そう思ってもらって構わないが、これから無職になるのでマウント取ってもらって構わない。

ここで書きたいのは自分のこれからなのだが、過程を書かないと信ぴょう性が低いので、年収900万に至った過程を特定されない範囲で簡単に書いておく。
・親はそこそこ裕福、都内在住
・中高は都内の進学校に通う
・大学は偏差値の高い私立に進学
・日系のシステム寄りの大企業に就職
・社内では特別優秀でも特別不出来でもない、といった出来で、無難にランクが上がってあと、2-3年で管理職という立場

はい、エリート数え役満。
しかし、こんな経歴でもエリートの世界では全くイキれていない。
たまに小金持ちが、金持ちのパーティーにいったら、嫉妬で狂って壊れた話とか聞かないだろうか?

エリートはエリート内でのコミュニティで生きることを余儀なくされ、エリート内での競争に晒される。
やれ就職先だの、年収だの、仕事での評価だの、隙を見せたら自慢されてマウントを取られる。
仕事ができるやつは死ぬほどいるし、自分の無能さで辛すぎて、鬱になりかけることも何十回もあった。

年収という相対的な結果だけ見ると、嫉妬の対象になるかもしれないが、多大なストレスと責任を背負い、常に競争に晒され、隙を見せたら同級生や友達であってもマウント合戦が始まる。
これが年収が高い世界だ。

正直エリートにあこがれて、努力して、と頑張った記憶がなく、周りが頑張っているから自分も頑張らないと置いてかれる、見下される、という恐怖が原動力だったと思う。
特に私には東大出身の超エリート姉がおり、さらにプレッシャーでもあった。環境って大事。

今の生き方を否定してどう生きるか?

エリート世界に辟易としたから別の生き方を模索しているというのが現状だ。だが、社会人になって数年経つまではまったくそんなことを考えていなかった。

周りが年収の高いエリート会社に入るので、私もやらないと。
先輩や上司が会社で結果を出しているから、自分も結果を出さないと。
そういうメンタルでやっていた。だが、そのメンタルはある意味楽なのだ。
なぜなら自分で考えなくていいから。

自分で考えるというのは非常にカロリーのいる行動だ。
闇バイトだって、自分の頭で考えたら、たった報酬数十万と前科者として懲役数十年もらうのを天秤にかけたら、どちらがいいかは明白なのに、指示通りにやるだけでよいから、手を染めてしまうのだと思う。なんにせよ、自分の頭で考えて行動するのは非常に疲れる行為だ。
そうなると周囲の行動に従い、周囲と同じ動き方をしていくのが楽なのだ。
たとえ、エリートとして高い期待値を求められる場所だとしても。

だが、私には考えを変えられる転機があった。
生まれてこの方ずっと都内在住だったが、会社の仕事の都合で数年地方に引っ越すことになった。

ただ、その引っ越しは少し特殊で、社内の同じ部署の自分だけが引っ越しをし、それ以外の部署の人員はすべて東京から出張というスタイルだった。
結果、社内のエリート軍団との関わりよりも、地方の人と交流する機会が自然と増えた。

会社内での仕事ぶりはうまく行かなくて落ち込んでいたが、エリート軍団の外の世界の人との交流が増え、いかに自分は社会相対的に恵まれていて、自分の中での普通が社会の中での普通ではないことがわかった。

あくまで私の観測範囲での話になるが、エリート軍団はこういった話が大好き。
・投資の話
・ナンパした話
・飲み会、社内の人脈自慢(この前役員と飲みに行ってさ・・・みたいな)

そして、地方手当というものもあり、年収も同年代ではトップクラスにもらって、残業も多かったため、貯金は1000万を超えた。
お金の余裕は心の余裕だ。
来月の収支に悩まなくて済むようになると、自分の生き方を考える余裕が出てきた。
自分はこのままエリート軍団の中で、切磋琢磨して上を目指し続けてその先には何があるのか?

私の仕事は、新システムを導入する際に、ユーザ顧客との調整と、システムの設計を中心に行っていたが、正直私が作ったもので、社会の人間を幸せに出来てきたのか、というのを疑問に思っていた。
結局、システム導入が出来て喜ぶのは、システム導入プロジェクトを担当して評価の上がる業務調整担当者と、報告を受ける役員だけなのではないか。

現場では、今までの仕事を変えることになる。新システムの導入といえば聞こえはいいが、正直効率化というより現状の置き換えに毛が生えた程度の変化しかなく、今までやれていたことがやれなくなったという不満の声の方が多く聞こえてくる。

複数の現場を経験したが、いずれもそうであった。
会社としては、結局長時間働いて難しいシステムを導入し、クライアントからお金をもらえてハッピーだが、結果として誰かを幸せに出来ているのか、という仕事の意義に疑問を持った。
同時に、隙を見せたらマウントを取られる生き方に疲れてきたのだ。

そうだゲームを作ろう

いまの生き方を否定するのであれば、代わりにどう生きるかを考えた結果、
自分の作ったもので他人を喜ばせるものを作りたいと思った。

システムを作ること、動かすこと自体は好きなことであったため、自分で何かを生み出せないかと考えた。
そうして至った結論が、ゲーム制作(ゲ制)だった。

初めて、アナザーセンチュリーエピソード2をやったときの万能感、ブレワイを初めてやったときの自由度への衝撃、DOKIDOKI文芸部をやった時の衝撃、スマブラを初めてやったときの楽しさ・・・。

ゲームというのはプレイヤーの行動介入を必要とするため、映画や漫画よりも、更に一段踏み込んだ能動的体験を与えることができる総合芸術だと考えている。

自分自身が、ゲームを通じてアイデンティティを作ってきたし、ゲームによって心を動かされてきたので、誰の役に立っているかわからないシステムではなく、誰かの心を動かすシステム・ゲームを作りたいと思った。

夢で飯は食えない

とはいえ、社会に出て10年弱、中高・大学時代も特に創作活動なんてしてなかった人間がいきなりゲーム制作の現場で働けるか、といったら、ブラック企業でもない限り無理だろう。
仮に働けるとしても、新卒レベルの年収だろう(スキルは新卒レベルなのだから)。フロムの宮崎さん(エルデンリングなどのプロデューサー)も30手前で、オラクルから新卒とほぼ同じ扱いでフロムに入社したと聞いた。

そして大きなネックとなるのが年収だ。ぶっちゃけゲーム業界は年収が低い。平均年収を高く発表している会社もだいたい、ホールディングス系列の社員をごちゃ混ぜにして、残業込で表示しているので、実際高くない。(俺は騙されん)

異業種に新卒同等で入れたとして、生活水準の低下や税金の支払いがきつすぎる。年収900万だと毎月税金だけで10万以上持ってかれる。
普通に月の収支フローマイナスになる。
嫁はほぼ無職なので、これではまるで食っていけない。

前職が高給取りで、スキルのないやつを、私が人事だったら正直採用したくない。
いい年になってから夢が見つかっても、動き始めが遅すぎたのだ。


生存戦略

じゃあどうするのか、という考えた戦略が以下のとおりだ。

①投資配当収益で不労所得を確保(月1万円程度)
②退職後を見据えた貯金を一定額確保し、その期間内で以下の活動をする
③ブログ、個人ゲーム制作、YouTube、素材販売で月数万の継続した収入を得られる収入源を作る
④新卒3-4年目くらいのゲーム制作スキルを身につける
⑤上記の活動で目処がついたor貯金が尽きそうになったら、ゲーム業界への転職活動を始める

この年になると、保険なしでのチャレンジはキツイ。
なので、本来の貯金とは別の貯金を作って、その枠のなかで生活をすることにした。
また、全財産の50%を債権、株式に突っ込み、配当収益を得られるように資産割合を徐々にスイッチングした。

これから下がる収入を補填するため、かつ、転職後に活躍できるための、
スキルと実績獲得を兼ねて、③・④に全力を傾ける。
そしてその実績を持って新卒よりかは多少高い年収で、⑤の転職活動を行う、というプランだ。

万が一③の活動がまったく上手くいかなくても、スキルが身につけば職にはつける。また、前職の社会的な需要もあるので、最悪前職と同じ業界には戻れる。

これが保険を掛けまくった大人の未経験異業種転職戦略だ。
「ブログ、個人ゲーム制作、YouTube、素材販売」についてはもう二・三段階深い計画があるが、終わらなくなってしまうのでこの辺にしておく。

人間、志を立てるのに遅すぎるということはない(と思う)

業界の平均年齢が30代のクリエイター業界に、未経験から20代後半の人間が乗り込むにはここまで戦略を練らないと正直厳しいと思っている。

だが、このプランに成功すれば、こんなメッセージにもなるのではないかと思っている。
「やりたいことや夢・目標がなければ、とりあえず高年収の会社に入る努力をしろ。そうすれば後々やりたいことが見つかったときに、動くことが出来る」

「人間、志を立てるのに遅すぎるということはない」(スタンリー・ボールドウィン)

この言葉を自分自身ではまだ証明出来ていないが、証明が出来たらまたこのNOTEで報告しようと思う。

高年収のエリートが職に就けず転げ落ちることになったとしても、それはそれで読者の溜飲が下がるところになるとは思うので、失敗に終わったにしても報告しようと思う。

気づけば4000字を超えてしまったが、心のデトックスとして、自分の考えを発信していこうと思う。
最後に、ゲーム制作を初めて、プレイ数が伸び始めているので自作ゲームの宣伝だけさせてください。

人気投票で〇〇1位にして泣かそうぜ
公式の推しキャラクターを負けさせるクリッカーゲームです。
作っていて本当に楽しかった!
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プレイ画像
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以上。






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