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あとがきのあとがき(宣伝です)

 お疲れ様でございます。
 先日、楽天Koboの公開の確認が出来ました。

 という事で宣伝を兼ねた、あとがきのあとがきを書いてみようと考えました。

 本書は筆者が冠婚葬祭会社で営業マンをしていた時の経験を元に執筆しています。
 筆者の働いていた会社では営業が会員の獲得をし、実際の見積もりや打ち合わせを各部署の担当者が行う形でお客様対応をしていたのですが、入口と出口で担当者が代わる為に、問題が多かれ少なかれ発生していました。

 特に筆者にとって気掛かりになっていた問題点はというと、

1.営業の軽口・無責任
2.打ち合わせ担当者が売上を重視し過ぎる
3.営業と打ち合わせ担当の擦り合わせ不足
4.総合してお客様が満足できない

 といった点です。

1.営業の軽口・無責任
 営業は会員獲得が第一、次に施行誘致数が求められ、とにかく会員獲得数を増やす為、ろくすっぽヒアリングも行わずに営業の枠を超える甘言を話す職員がいます。実際に打ち合わせをしない、立ち合いもしない(する必要がない)為に、無自覚に無責任な事を話している職員もいました。

2.打ち合わせ担当者が売上を重視し過ぎる
 打ち合わせ担当者は売上を重視します。重視しない職員は「会社を潰す気か」と言われてしまいます。商売なので当然ですが。
 ここで、会員と非会員で立場に逆転現象が起きる事があります。
 会員には「もうウチで施行するのは確定だから」と強気な価格になる施行見積もりを提示し、非会員には「契約取れなきゃどやされるから」と、弱気な価格の施行見積もりを提示してしまうのです。

3.営業と打ち合わせ担当の擦り合わせ不足
 会員施行を例にすれば、営業のヒアリング不足から、施主の予算規模感と全くズレた内容の申し送りが行われてしまう。少なくとも、会員になる費用面でのメリットは確かにあるのですが、そのメリット分を食いつくさんとばかりに盛られるオプション等。
 入社から半年経つまでは、何度か「会員になる方が請求額高いんじゃないか?」と思った記憶があります。実際には、高級車と一般的な軽自動車の値段を比較して「一般的な軽自動車より、高級車の方が値段高いんじゃないか?」と言ってる様なものなんですが。

4.総合してお客様が満足できない
 それが費用面なのか内容なのかはまちまちですが、お客様の妥協点から逸脱してしまう施行になってしまう事が起きてしまいがち。
 気持ちと金を天秤にかける話を突き詰めていくのが冠婚葬祭の打ち合わせですから、全ての施主と胸襟を開いて打ち合わせを行う事も難しい(特に葬儀打ち合わせ)です。

 これを筆者なりに解決すべく職務中に取り組んでいたのが、葬儀部に対するヒアリングでした。
 他社はどうか知りませんが、筆者の居た会社では葬儀一件で150万円が1つの基準になっていました。これは、お布施や料理、返礼品、火葬料を別にしてです。
 実際に自分が施主になるにはちょっと重いな。そう思っていましたし、今でも思ってしまいます。

 なので、筆者は本書と同じやり方で見積もりを作成してもらい、そこからクロージングの過程で最終見積もりを作る様にしていました。
 一般葬で80〜160万円、一日葬で60〜120万円、火葬式で20〜35万円前後の着地が多かったです。(範囲が広いのは、メーカー・車種・オプションの違いのようなものとご理解ください。)

 前述した通り、筆者の居た会社では営業は打ち合わせに参加する必要はない為、打ち合わせ担当者にはあまり良い顔をされませんでしたし、予算を増やそうとする為に施主からも良い顔をされませんでした。

 もっとお客様側に歩み寄り「とにかく安く」を吠え叫ぶ営業も居りましたし、そういった事は筆者にも可能でしたが、安易に公平に施行単価を落とす事は会社の為にならないと、大安売りになるような事を避けていました。(会社の料金設定の仕方が活用しやすかった事も良かったです。)

 それでも、筆者がこのスタンスで担当した葬儀施行で、金額と施行内容に対してクレームになったことは一度もありません。葬儀後の会員継続率も88%程でした。

 そんな筆者が、所縁もない葬儀社をちゃんと利用して施主をするなら、どのように見積もりを取るか。それを基準に書いたのが、この内容です。
 本題とは逸れますが、DIY葬についても触れてます。

 電子書籍でこの価格は強気かなと思う一面もありますが、筆者の所属していたところでの葬儀をするとして、入社前の何も分からない筆者が葬儀社任せの見積もりを依頼した場合と、このやり方では100万円見積額が変わりますし、理解納得の度合いが段違いな為、満足度も高く葬儀を行う事ができます。

見積もり術表紙

『同じ葬儀社に2回見積もりを依頼する』これが葬儀の見積もり術

是非、御一読いただければ幸いです。それでは失礼します。

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