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どんな自分も愛せる?

「あなたは自己肯定感が高いですか?」


改めてそう聞かれると難しい。
自分のことは嫌いではないし、幸せにしてあげたいと思っている。
しかし、それが自己肯定感があるということなのか?
そもそも自己肯定感とは何か?

例えば仕事で評価され、みんなの前で表彰されたとする。
私はそんな自分を誇りに思うだろう。
自分にご褒美をあげたくなるかもしれない。
そんな時に、「あなたは自己肯定感が高いですか?」と聞かれたら、きっと「イエス」と答えると思う。
一方、例えば仕事でミスをして、みんなの前で上司に叱責されたとする。
私はきっと惨めな思いをするだろう。上司に対して怒りを感じるかもしれない。
もしくは、ミスをした過去の自分を呪うだろう。
そんな時に、「自己肯定感が高いですか?」と聞かれて、「イエス」と答えられるだろうか?

多くの場合、私たちは「条件付き」で自分を肯定している


私は長い間、自分は「自己肯定感が高い方」だと思っていた。
目標を掲げ、その目標を達成することが人生だと捉えており、そして、大概の目標を達成してきたからだ。目標を達成する自分を誇りに思っており、やる気になればなんでもできる力があると思っていた。
周囲の人たちからも、「有言実行型」「ストイック」などと言われ、喜んでいたのだ。
しかしある日、体調を崩し、出勤はしていたものの、早退するか悩んでいた。
そんなとき、私は自分にこう言葉を掛けていることに気がついたのだ。
「ここで仕事を切り上げ、帰る私なんて認められない。体調が悪くても、仕事を頑張る私が好きだよ」
ハッとした。私は理想の自分を求めるあまり、条件付きで自分を愛していたのだ。
これでは自己肯定感が高いとは言えない。
真の自己肯定とは、どんな自分も受け入れ、愛することである。

日常生活で自分に対して「よく頑張ってるね」「そんな私が好き」と自分を肯定する声を掛けていても、その分「こんな失敗をして許せない」「またダラダラして休日を潰してダメなやつ」と自己を否定する言葉も掛けていないか、よく注意してみてほしい。

このような隠れ自己否定型であることに気づき、私はどんな自分を受け入れるように心がけるようになった。
まず手始めに自己否定してしまう自分を許すところから初めてみようと思う。

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