懺悔

 小さい頃からかさぶたを剥くのが好きだった。よせばいいのにわざわざ治りかけのかさぶたを剥いて「うわっ、血ィ出た!」と毎回同じようなリアクションをした。その度もう次は止めとこうと考えるが、結局次も同じように剥いていた。アホである、あまりにも。
 外傷以外のことにも似たような傾向がある。トラウマになったグロ画像とかをふと思い立って再び見てみたり、なんかの思いつきで元カノのSNSを覗いたり。わざわざ地雷原に向かって突っ走っている。地獄のような癖である。つまるところ、筆者は生きるのが下手なのである。

 なんでこんなことをつらつら書いているかといえば、今ちょうどそれをやらかしてダメージを受けているからである。世は4月。大学は新歓のシーズンである。筆者は花の大学2年生である。1年の頃、ノリと勢いと少しの中二心で体育会の部活に入部した。といっても野球だの剣道だの選ばれた経験者だけが入るような部活ではなく、大学から始めるような人がほとんどの部活である。
 その部活を筆者は訳あって……というか普通にモチベが続かなくて半年で辞めた。あまりにもカスエピソード過ぎる。一応言い訳をするならば、筆者は大学で教職課程を取っている。また、大学生なのでバイトをしている。その生活に部活を組み込むのがかなり精神的に厳しかったというところがある。あと普通に学生連合と合わなかった。まあそんな言い訳はどうでもいいのである。問題は辞める直前に起こした出来事である。
 前述の通り筆者はカスなので、退部ことを決意した後に部活の女子となんやかんや仲良くなってそのまま付き合うまで至ってしまった。最初の頃こそ普通に仲良くやっていたが、まあ部活を辞めた以上、会う機会が劇的に減った。なんとびっくり月1ペースである。アホかと。そんなもん長く続くわけなかろうに。案の定春休み突入直前に別れた。寿命にして3ヶ月。南無。まあ別に諸々察してたのでそんなに驚きもなかった訳だが。正直それなりに悲しかったです。

 ここまで前置き。まあ新刊シーズンなので、当然うちの部活(という言い方が適切かわからないが)もSNSなどを駆使して新歓をしている訳である。そして例の元カノもいたってマジメな部員の一人なわけなので新刊行事に参加しているのである。当然SNSに写真なども上がるのである。そこで気づいてしまうのである。「あれ…?当時となんか化粧変わってね…?」
 さあここが地獄の一丁目。なんだこれ。気づくなよそんなことに。しんどすぎる。結局引きずっているではないか。その辺に関しては吹っ切れたみたいな内容だったではないか。
 つまるところ何が言いたいかといえば何でもないのである。言ってしまえば私はこんな気色の悪い陰キャなのだという自己紹介である。

 とはいえこの作文の目的はこのやり場のない感情を発散したかったということにある。これを最後まで読んでくれるようなもの好きが果たして存在するのだろうか。ゆくゆくは恐らく筆者の若気の至りという名の黒歴史の1ページを担うような圧倒的駄文である。まあ、そろそろわだかまりは解消できたのでこれにて筆を置かせていただく。

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