懐古厨万歳

 今の大学生のほとんどが3DS全盛期に少年期を過ごしているはずである。マリオで言えばnewマリ2、モンハンで言えば3Gや4シリーズなど思い出深いタイトルは数え切れない。その中でも特にやり込んだゲームをパッケージソフトとダウンロードソフトで1つずつ選ぶとするならば、私は迷わずファンタジーライフとソリティ馬だと自身を持って答えるだろう。それぞれイナズマイレブンでお馴染みのLEVEL5とポケモンでお馴染みのゲームフリークが発売しているソフトである。
 この度2タイトル共にNintendo Directで新作が取り上げられ、既にLEVEL5から予告が出ていたファンタジーライフは10月に発売決定、ソリティ馬は先程配信開始された。当然ソリティ馬は迷わず購入した。
 あの頃、通っていた小学校ではファンタジーライフはそんなにやっている人はいなかったが、クラスメイトに布教したところ妖怪ウォッチ2真打が大ブームを起こしていた裏で私のクラスだけファンタジーライフが大流行した。しかもボリュームアップ版であるLINKが発売してから1年近く経過しており、まさかこのタイミングでみんながやり始めると思わないのでビビり散らかしたのを覚えている。
 このゲームはプレイヤーが作った装備が最強なため、自分の使う装備を整えるために装備を作る職業ランクをカンストしていた。また、その装備を使って戦う職業のランクもカンストしていた。それら自体は別に難易度が高い訳では無いが、後追いの同級生が多かったため所謂キャリーをする機会が多かった。当時からしっかりクソガキだったため、強い装備を代わりに作ってやるから、または強いダンジョンを一緒に攻略してやるからレアなアイテムを寄越せ、などというアコギな商売をしていた記憶がある。正直なところレアなアイテムが多く拾える最後のダンジョンもソロで攻略できる程度にはやり込んであったので本当に性格が悪いと今にして思う。
 ソリティ馬に至っては当時からダウンロード専用ソフトだったため、さらに内容がソリティアと競馬の話でありポップなキャラクターで薄められているとはいえ渋すぎたため、周りで持っている人間などいなかったと思われる。その証拠にすれちがい通信をするために繁華街に繰り出したり住宅街をうろついたりしても誰のデータも入ってこなかった。
 ソリティ馬は深いストーリーもなく(全くないわけではないが)、ひたすらソリティアをしまくってレースをするだけなので未だに3DSを引っ張り出して遊ぶこともあるぐらいだ。当時出場するのにも苦労しまくっていた最後のレースも今では普通に勝てるようになったし、ベストタイムも更新し続けている。
 ソリティ馬の新作は既に軽くプレイしているが、やはりDSシリーズの下画面というのは偉大なものだったんだと改めて感じさせられている。元々2画面に分割して示されていた情報を1画面に凝縮されると当たり前のように見づらい。そして長年タッチでしていた操作をスティックでするのは違和感が凄まじい。テーブルモードで遊べばタッチでも操作できるのだが、DSの感圧タッチパネルと違って静電式になっているのでイマイチ同じ感覚ではプレイができなさそうである。心が老害にならないように新しいスタンダードをしっかり受け入れて、ファンタジーライフがリリースされるまでには最後までやり込みたいと心に決めた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?