星新一 『冬の蝶』を読む

星新一は、1000をも超える短編をつくり、どれも面白い。
それを分析すれば、面白い短編ってのをみんな書けるんじゃね?ということを発端に、星新一のショートショートを調べるnoteである。

以下ネタバレ!!!!!!!




『冬の蝶』は単行本『ボッコちゃん』に18番目に収録されている。
文字数 約4,257字
1番目に載っている『悪魔』が、1300字のため、比較すると長い部類に入る。


When … いつ(時間) 
高度に文明の発達した未来
Where … どこで(場所) 
地球で
Who … 誰が(主体) 
夫婦が
What … 何を(物・行動)   
停電に苦しんでいた
Why … なぜ(理由) 
すべてが電気に頼った暮らしだったから
How … どのように(手段)
死をもって

登場人物 3名
若々しい妻

モン(サル)



めちゃくちゃ文明の発達した未来で、人々は快適な暮らしをしていた。たばこを手に取れば勝手に火は付き、化粧の最後には勝手に全身に香水をまとわせてくれる。

夫婦はそんな快適な暮らしを享受していたが、一緒に住んでいるサルはたばこの煙やらキラキラした光に苦しんでいた。

そんなとき、停電がおこり電気にすべてを頼っていた人間たちは死んだ。

結果、サルだけ生き残り、サルは隠していた食料で楽しみ始めた。

面白さのロジック
そうはならんやろっていうタイプのオチではある。そこまで発達した文明があって停電のリスクに対して何も対策を講じないのか?
他の作品と比べてオチが弱い印象もあり、面白かった話と比べて想像を超えないオチだった。

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