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突き抜けるための強さ
雲は気圧によって
できる位置が限られているらしい。
気圧が変わる場所から上には行けないから
ずーっと水平に雲ができるのだと
誰かから聞いたことがある。
その光景を見ると
そこから先には世界は無くて、
閉じ込められているような気分になる。
鬱屈した空気が無理やりその下の世界を
漂っているよう。
だからなのか、
やっぱりわたしは青空が好きだ。
わたしが今見ているものは
全て片側からの世界。
全て
旅をするように生きたい
文字通りの願い。
旅をするように生きたい。
行き当たりばったりの旅が好き。
でもさすがに人生において
そんな不安定さはできれば避けたいところ。
それでも、自分にとっての
豊かさみたいなものは
そういう、
いく先々での出逢いとか
経験の中にあるなって
考えていて思った。
自分のことを
偽らなくてもいい、
よく見せようとしなくてもいい場所で
自分の興味の赴くままに動き
出逢うもの、経験すること
言葉にするものが全てではないとしても
私たちは
日々、様々なことを頭の中に巡らせて
あーでもないこーでもないと
あれやこれや
行ったり来たり
試行錯誤の毎日だ
うまく生きたいから
うまく生きる ってなんだろう
よくわからないけれど
幸せになりたいのだ
より多く
笑っていたいのだ
好きなひとに
好きでいてほしい
好きなものに囲まれていたい
好きなひとのことを
みんな大切にしたい
できればひとのことを嫌いたくないし
気にせ
引越しの日の黄色いマステ
はじめてひとり暮らしをした部屋を出る日の
小さなあったかいできごとのこと。
あの部屋に差し込む光や風といっしょに
いまでもふと思い出す。
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大学卒業までは実家で暮らしていた。
ずっと夢だった雑誌編集の仕事が決まり
卒業後の春から、初めてのひとり暮らし。
県内ではあるものの
通勤するには難しい離れた土地のため
大学4年の1月から家探しを始めた。
ひとり暮らし未経験のくせに
いっ