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目的と手段のはざまで-6章(4th Quarter) / スクリーン&フィジカル編

第6章の最終回となります。早速どうぞ!

11. スクリーンは昔、本当の柱を使っていた?

ここで少し、ドリブルでもパスでもない、スクリーンについて。既に1対1の原則でスクリーンには少し触れましたが、みなさんはスクリーンがどのように誕生したかご存知ですか?
諸説ありますが、一番有力視されているものは…かつてバスケが行われていた体育館にバスケ専用というものはなく、体操競技を行うような体育館にカゴをかけて行っていたため体育館の天井を支える柱が1つないし2つあるのが通常でした。
ある時こんな環境で試合や練習をしているとこの柱を利用してボールを持ったオフェンス・プレーヤーがディフェンス・プレーヤーを振り払ったことから始まったとされています。まるで岩の周りを鬼ごっこするかのように… するとリングへの道が開けた。これをヒントに味方のプレーヤーが身体を衝立の役割にし始めたのです。誕生したときには原則体の接触を禁じていたスポーツですが競技の歴史と共にルールや許される接触も変化してきたことでバスケは更に深く、面白く進化して現在に至っているのです。

さあ、そんなスクリーン。もちろん目的はオフェンスの選手をフリーにすることです。スクリーンひとつでリングへのレールが引ければ最高ですが、もちろん現代の戦略的なディフェンスも簡単に許してくれません。その為ボールを受ける為、外郭でショットを放つ為、スクリーンの種類も多種多様に進化を遂げているのです。

ではいくつもある中で、たったひとつ共通しているスクリーンの目的は何か?それはディフェンスに考えさせる(迷わせる)ことです。

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