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中国で人気の日本外食チェーンに注目!アフターコロナの状況は?

みなさんこんにちは。いつも見て頂きありがとうございます。

桜の時期を迎え、少しずつ外へ出かけたくなる天気が増えてきましたが、コロナウイルスへの懸念は増す一方です。多くの飲食店では時短営業や感染対策への取り組んでいます。デリバリーを楽しむ人も今ではかなり一般化しているでしょう。今週は飲食店に着目してみていきたいと思います。


中国進出の日本飲食店企業

日本食ブームという言葉がありますが、今や中国人にとって日本食はブームというより、より身近でいつでも食べられるものとして親しまれています。その要因のひとつが、日本外食産業の中国進出です。


こちらの記事によると、海外における日本食レストランの数をみると、2006年には約2万4000店だったのが、10年で3倍の8万9000店に増えているといいます。もちろん中国だけの話ではない上に、地元企業が日本食の店を展開しているパターンもありますが、全体的に日本食が受け入れられていることはわかります。

中国でも他国と同様です。中国に住むCHreportメンバーは、2015年頃から日本食を出す店が増えたと話してくれました。日本食といっても必ずしも日本企業とは限りませんが、ここ10年ほどで日本企業の中国進出は増えました。

CHReportメンバーによると、一風堂、しゃぶしゃぶ温野菜、はま寿司、LeTAO、ドトールコーヒーなど身近なチェーン店が中国でも店舗を展開しているようです。


日本の寿司、中国ではどう受け入れられている?

中国進出している日本企業のうち、寿司に着目してみたいと思います。

日本人にとって寿司チェーン店はかなり身近なものですが、中国でも日本の回転寿司チェーン店は身近なようです。はま寿司は上海で6店舗展開しており、サービスやメニューも日本と同様の寿司が楽しめると人気です。

CHReportメンバーに聞いてみると、中国の寿司屋というとカリフォルニアロールやフォアグラ寿司などなま物以外を出している店が多いそうです。なま物の寿司を食べたい場合は日本のチェーン店に行くこともあると話していました。

余談ですが、CHReportメンバーの住む南京からはま寿司のある上海は車で4時間ほど離れています。なかなか気軽に行ける距離ではないと思いきや、彼女曰く新幹線で1時間くらいで行けるし、中国の新幹線はこの距離だと片道2000円ほどで利用できるそうです。日本の新幹線はとても快適だけど、高い・・・と話していました。笑


苦戦を強いられている企業も・・・

味千ラーメンをご存知ですか?「あじせんラーメン」と読みます。熊本県に本社があるフランチャイズチェーン店ですが、日本での知名度はそこまで高くはありません。しかし、中国では誰もが知るお店なのです。熊本の本社は、中国での経営に関してフランチャイズ契約を結んだ香港の「味千中国」に一括して任せています。その土地をよく知る現地企業に経営を任せ、本社は原料や品質管理を支えることで成功を収めてきました。

味千はどこよりも早く中国進出し、2010年に中国外食産業の団体が選出した「中国ファストフード企業トップ50」ではケンタッキーやマクドナルドに並んで4位にランクインするなど、成功を収めています。

他にも、日本の外食産業がたびたび中国進出するニュースを耳にしますが、実際はその後全ての企業で成功を収めているというわけではありません。実は味千ラーメンも苦戦を強いられています。2015年に5年で1000店舗にするという目標を掲げていましたが、現時点でも700店舗程度にとどまっているようです。

他にも、居酒屋チェーンの「和民」は昨年コロナウイルスの影響により中国撤退を発表しました。

成功を収めている企業もいる一方で、近いけれど日本とは異なる文化を持つ中国の市場に苦戦している企業も多くいます。CHReportは中国新進出を考える方々に役に立つレポートをご提供できればと考えております。


まとめ

ここ10年ほどで日本の外食企業の中国進出は増加しています。中国人にとって日本食や日本企業はかなり身近であり、日本企業の中国進出は今後も増えてくると予想されます。一方で、進出した企業すべてが成功を収めているわけではなく、想定以上に苦戦を強いられている企業もあるようです。CHReportは中国現地の調査による生の声を集約したレポートを提供しております。外食チェーン店だけでなく、中国進出を考える皆様は是非ご相談ください。


最後までご覧いただきありがとうございました。次回もお楽しみに!




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