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中国でもエヴァンゲリオンは熱い!新世纪福音战士

みなさんこんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。

本日は、日本でも人気の作品「エヴァンゲリオン」に着目してみたいと思います。

エヴァンゲリオンとは 簡単に振り返ります

日本を代表するアニメ作品となった「新世紀エヴァンゲリオン」は1995年にTVアニメ放送が始まりました。当時の視聴率は低かったようですが、賛否両論を呼ぶ内容が一部で話題になり、その波は徐々に広がっていったようです。

そこから、アニメの新作はもちろんのこと、コミック作品や映画など数々の作品を公開しています。現在日本では映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が公開されており、公開一週間で興行収入33億円に達するなど、大変話題になっています。この作品は一連のストーリーの完結と位置付けられる作品です。

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アニメ開始当時からのファンは四半世紀もの間この作品を見守ってきました。そんな作品のフィナーレを今か今かと待ちわびていた結果が興行収入に反映されていると言えるでしょう。


あらゆるところにエヴァコラボ商品はいる・・・

また、エヴァンゲリオンはそのアニメ作品だけではなく、作品やキャラクターとコラボレーションした商品も数多くあります。一般的なグッズだけでなく、ノートパソコンやメガネなども発売されているようです。

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神奈川県の箱根町とコラボレーションしたことも話題になりました。街中を走る観光バスがエヴァンゲリオン仕様になったり、作中で登場するキャラクターの巨大フィギュアが駅に展示されたりと街をあげてのコラボレーションです。

25年間のうち、新しい作品を公開していない時期も当然ありますが、そんな時期でもこういったコラボレーションは絶え間なく行われてきたようです。街をあげて大々的にコラボレーションする様子などをみると、エヴァンゲリオンという作品が広い世代の人々に認知され、支持されていることが窺えます。


中国での人気は?

日本発のアニメですが、エヴァンゲリオンは中国でも高い人気があります。中国語では、「新世纪福音战士」と表記され、吹き替え版が放送されたのは2001年頃でした。しかし、以前の記事でもお伝えしましたが(中国アニメ事情①〜日本アニメの輸入〜)中国はアニメ作品に対する規制が厳しく、当然エヴァンゲリオンもその規制によって、暴力的・性的なシーンはすべてカットされるなど子供向けに編集されたものが放映されていたようです。

CH Reportチームにも、小さい頃その放送を見てエヴァンゲリオンというアニメがあることを知り、その後改めて鑑賞しファンになったという中国人メンバーがいます。余談ですが、今回この記事を書こうと提案してくれたのも彼女でした。


また、2018年には全長25メートルにもなる巨大な立像が上海に登場しました。

元々は「ChinaJoy(チャイナジョイ)」と呼ばれる、ゲームイベントでお披露目されたものです。チャイナジョイは毎年開催されており、最新のゲーム情報や機器が披露される展示会です。例年40万人ほどの入場者数があり、アジア最大級と言われています。昨年2020年は、コロナ禍の影響もあり開催を危ぶまれましたが、ゲーム展示会界隈ではいち早くオフラインでの開催を踏み切ったという点でも注目されています。オンライン配信も行われ、TikTokを運営するバイトダンスや、Weibo、テンセントなどが提携し、生放送されました。

この巨大立像は現在も設置されており、上海の人々の生活風景の一部として溶け込んでいるようです。


グッズはどうなの?中国企業とのコラボも

日本同様、中国でもエヴァンゲリオンのグッズは購入できます。

こちらは、中国向けオフィシャルグッズサイトのウェイボーアカウントです。

日本の公式ストアを経由して、直接グッズを購入することができます。Buyee(バイイー)という通販代行サイトを利用した仕組みになっていて、日本限定で販売されている商品も安全に購入できるため、中国人ファンにとっては利用しやすいといえます。


2017年にはシューズブランドNew Balanceの中国法人とコラボレーションし、オリジナルのスニーカーを展開しています。日本では未発売のため、そのプレミア感も話題となりました。

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映画はまだ未公開。それでも中国のファンは黙っちゃいなかった!

中国でもエヴァンゲリオン人気は熱く、アニメ鑑賞はもちろんのことグッズ購入出来るようになっていることをご紹介しました。日本のファンと同様の熱量で応援しているファンも多くいます。

ですが、中国では冒頭で紹介した最新作の映画は公開されていません。日本では映画を見たファンのコメントや考察などで盛り上がっていますが、中国ではそうした交流は生まれていません。

しかしながら、中国のファンは黙っていません

中国の動画サイトビリビリには、中国人向けにネタバレ・考察動画がいくつもアップロードされているのです。作成者の多くは日本在住の中国人で、日本でエヴァンゲリオンを何度も鑑賞し、内容やセリフのメモを元に文字や画像を駆使して、内容を伝えています。

動画では「ネタバレ」であることを忠告した上で、映画を鑑賞することのできない中国人に内容を伝えようと工夫している様子が伺えます。中国現地在住のCH Reportメンバーによると、中国国内ではこういったネタバレ動画を視聴し、「エヴァンゲリオンの結末はどうなった?!」、「あのキャラクターはこうなっていたの?!」という議論が盛り上がっているようです。また、この映画の結末がオープンエンド寄りということもあるため、動画作成者によって解釈が異なっている部分や、ポイントにしている部分が微妙に違っているため、中国のファンはいったいどんな結末を迎えたのかと更に議論を熱くしていると言います。(オープンエンド=結末を視聴者の捉え方に委ねる手法)

中国での公開はまだ発表されていませんが、来たるその日まで中国ファンの中では期待を込めた議論が熱く盛り上がることでしょう。


まとめ

日本、中国を中心に凄まじい人気のエヴァンゲリオン。約四半世紀続いた作品が結末を迎えるということで、界隈は盛り上がっています。これだけ長く愛されている作品ですから、その影響も幅広いでしょう。育った国や習慣は違っていても、子供の頃見たアニメが一緒という共通点で距離を縮められることもあると思います。本noteではアニメやカルチャーについて何度か紹介してきましたが、やはりこういった名作が国と国とを繋ぐひとつの架け橋になるのではないだろうかと再認識しました。

今後もいろいろな中国ニュースをお伝えしていきたいと思います!読んでいただきありがとうございました。こんなことが知りたい!というリクエストなどあればお気軽にコメントお願い致します。


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