見出し画像

思いつきがフォッグモデルに則っていた話【s2:3話】

s2:2話連載トップs2:4話

いい感じの写真がない。陰キャは写真を撮らないからだ。加えて多人数で集まるときはカメラマンに徹して自分が映らないようにする癖がついている。あとは学生時代に結婚式場でカメラマンを少しやっていたせいか、カメラのフレームから無意識で離れるようになってしまっているのも良くない。

とはいえアプリをやるにしろ何にしろ良さげな写真は必要である。いい感じのイベントを待っていたらいつまでも写真が集まらないので、最近うまくいっている友人に1on1をお願いしてみた。

その友人とはゲームの関係で知り合ったのだが、同い年で中学受験経験者、大学も同じということで意気投合した。キャンパスが違って在学時は接点がなかったのに卒業後に繋がるのだから人生はわからない。

彼も情緒的に豊かさを欠いた育ち方をしていたので、非常に共感しながら話せる間柄だ。season1の0話で言及した私の背中を押してくれた友人の一人でもある。

彼はマッチングアプリで彼女を無事に作れたのだが、相手がとにかくやべー奴だったという話をされてめちゃくちゃ笑ってしまった。男の異常者はたくさん知っているし、類友システムゆえに私も大概異常者ではあるが、女の異常者もいるのだなと思うと侘び寂びを感じる。大学時代に世話になった女性の先輩(既婚)からも「同性のやべー奴」話をヤケ酒に付き合ってもらった際に聞いたので、異常な異性の話を一番集められるのはフラれた直後という嫌な学びを得た。

前回気づいた通り、筆者は自己批判があまりに強いので自分「なんか」が……という気持ちにどうしてもなってしまう。しかし世の中には人間性が終わっている人間もたくさんいるのだ。だからもっと気楽に行こう、という気持ちにはなれた。

そこで思ったのだが、横須賀に住んでいるとどうしても人と会うのに億劫になる。横浜まで出るのに1時間かかるのは物理的にしんどい。平日の夜は柔術の練習くらいしかできないので、必然的に活動は休日だけになる。

昔に比べたらフットワークは軽くなっているものの、出会いを求めるアグレッシブさを考えたら横須賀ではぜんぜん手数が足りない。ここは家族ができてから住む街だと直感した。

引っ越し、やるしかない。

というようなことを同僚との雑談で話していたら、B=MATを実践しているじゃん。と言われた。B=MATについては深津さんの記事に詳しいのだが、行動変容には動機、能力、きっかけの全てが必要であるという話である。

言われてみれば引っ越しというのは実行能力(Ability)にアクセスする行為である。ダイエットでいうなら、いくら痩せる意志が強くても家から1時間かかるジムには通いにくいのと同じだ。人によっては家から5分でも厳しいかもしれないが、私の場合はがいま通っている格闘技ジムが片道30分くらいなのでその程度が限度だろう。そして今は片道最低1時間かかる繁華街へのアクセスが良くなることによって時間的、物理的制約が大きく変わる。この機会に動機(Motivation)ときっかけ(Triggr)についても言語化したほうが良さそうだ。今度やろう。

もう一つ思い出したのが大前研一が言っていたという有名な話だ。人間が変わるには①時間配分を変える ②住む場所を変える ③つきあう人を変える の3つしかないという話である。格闘技ジム通いで時間配分もつきあう人も少し変わった。しかし住む場所は変えていない。1, 3 で変えきれなかったのなら住む場所を変えるしかないのだろう。

もちろんお金はかかる。しかしこれまで人生をドブに捨ててきたのだから、多少の金ドブは許容しても良いのでは?と思うことにした。この辺りの話は長くなるので次回以降に譲りたい。

有料部分では住む場所の話をする。

ここから先は

1,409字 / 1画像
この記事のみ ¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?