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「ついで北海道」のすゝめ。富山と北海道を一挙に旅行してみた。

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治安の心配をあまりしたくないので国内旅行ばかりしている。

2022年のシルバーウィークは有給を三連休に繋げて富山と北海道を旅した。実は新千歳便が就航している都市であればけっこう簡単に北海道に行けるので、軽率に「ついでに北海道行っておくか」をやる良さを伝えたい。

「ついで北海道」は偶然に

なぜ「ついでに北海道」を思いついたのか。きっかけは偶然だった。きっかけとなった友人をMとしよう。Mは中高時代の同級生で、旅行好きである。彼は温泉も好きであるが、温泉宿というのはえてして一人客プランを用意していなかったりする。そういうわけで、宿だけ合わせて別の友人A(彼も中高時代の同級生である)と温泉宿に宿泊する計画を立てていた。

ところがMは仕事の都合で旅行に行けなくなってしまった。そのことを聞いた私はAに連絡を取った。「代わりに富山行こうぜ」と。富山には転勤族の親戚が住んでいた時期があり、15年ほど前に一度行ったきりだった。久々ということで、富山には機会があれば行きたかったのだ。

Aが申し出を快諾したので無事に富山行きが決まった。行き先が決まれば次は旅程を考える。

行きはアルペンルートで黒部ダムなどを見よう。じゃあ帰りはどうしようかと悩んでいた矢先、一応空路で帰るのも検討するかと富山空港のサイトを眺めていたら、新千歳便の存在が目に入った。ひらめいた。富山から新千歳に飛んで、新千歳から東京に帰ればいいじゃん。

こうして、アホの旅程が誕生したのであった。ちなみに少し前にRX1を売ってGRⅢxを購入したので、今回はGRⅢxの実戦テストも兼ねている。ただし、後述する撮り物のせいで望遠レンズも必要だったので、E-M1Ⅱと75-300も持って行っている。

旅のはじまりは高速バスから

アルペンルートとは、長野県の扇沢から富山県の立山をバス・ケーブルカー・ロープウェイで繋ぐ観光路線である。

この扇沢というのが厄介で、信濃大町から更に山奥に入ったところにある。香港の旅行会社は「ようこそ富山到着」という看板を出しているので実質富山と言って良いだろう。

扇沢駅は長野県だが、香港から見ると誤差なのだろう

新幹線の始発を使っても朝の9時過ぎの到着となり、三連休の混雑を避けるためには長野や信濃大町に前乗りするか、登山客向けの高速バスを使うしかない。

やるか、高速バス。

あんまり眠れないし、疲れるから嫌なのだけど、混雑を避けるにはやるしかない。意を決して登山客しかいない高速バスに乗り込んだ。

26番のりばはヨドバシの近く

扇沢到着は午前5時30分。寒い。持ってて良かったソフトシェル。扇沢からはまず電気バスで黒部ダムに上がる。この始発が6時半。暇になるかと思ったら登山客で混んでいた。恐るべし、三連休。

下に見えるのは登山客の皆様

登山客を尻目に黒部ダム観光。観光放水の時期だったので、ダム湖と一緒に放水を撮れた。ちなみに朝食を食べておらず食べ物を持ってきていなかったので、この時点で相当な空腹に見舞われている。もちろん店はやっていない。我慢して上がっていく。

この後はケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスを乗り継いで室堂へ。完全にノープランで、登山する気もなかったのだが最高だった。

室堂は楽しい

標高2450mの室堂。立山登山の拠点ではあるが、登山をしなくとも楽しめる。まず、整備された道を少し歩けば火山湖・みくりが池を回れる。

みくりが池付近にはカフェもあり、おいしいコーヒーとケーキが食べられる。絶景を見つつ飲むコーヒーは空腹というスパイスも加わって最高だ。日帰り温泉もあるようなので、余裕があれば行ってみたい。

ちゃんとした登山道具を持ってきていなくても、室堂展望台なら運動靴でギリギリ往復できるだろう。立山カルデラを一望できる箇所まで上がるだけでも大満足。

富山県民は小中学生のうちに雄山に登るらしいので、今度はちゃんと登山目的で室堂に行き、雄山に登ってみたい。

室堂からは高速バスとケーブルカーで富山地鉄の立山駅に降り、宿に向かって一日目は終了。宿だけ合わせた友人A(経済学修士)からは「経済セミナーのnoteがアツい」と力説された。個人のみならず、様々な団体もnoteを利用してくれているのだなぁと実感。

富山から北海道は意外と簡単に行けるんだぜ

2日目。まずは電鉄富山に。富山-新千歳便は13:20の出発。12:00に富山駅のバスターミナルを出るので、午前中はゆったり富岩運河環水公園でスナップしようかと思っていた。しかしこの日の日本海側は台風その他の影響でフェーン現象の洗礼を受け、異様に暑かった。散歩スナップとか言っていられない気温である。

完全に真夏の空の色

冷房の効いた場所に行くべく、富山市美術館へ。ちょうど富士美術館コレクションの企画展で、西洋絵画史を実物とともに追いかける構成で面白かった。

12時少し前に駅に戻りバスで富山空港へ。ここまでしれっと書いているが、富山地方鉄道は地元限定のICカードを使っているため、小銭がしょっちゅう足りなくなる。次から旅行のときは小銭入れを持って行こうと強く思った。

富山空港では軽食をとって新千歳へ。富山駅を12時に出て、新千歳空港には15時に着いている。長距離移動慣れしていれば簡単にできる範囲だ。

白エビのかき揚げバーガー、コーヒーとセットで680円也

しかし私はアホなので、新千歳から更に高速バスで帯広まで向かうことにした。16:00に新千歳を出て18:40に帯広に着くバスだ。単純に考えて12時から19時まで移動している。札幌まで行くのは簡単だが、帯広まで行くのはオススメしない。

私は学生時代に青春18きっぷで移動に関する感覚が麻痺しているから全く問題ないのだが。

帯広には強い馬がいました

なぜ帯広に行こうと思ったか。ばんえい競馬を見るためである。現在では全国で唯一、帯広競馬場のみで開催している競馬である。

通常の競馬とはまず馬の種類が異なる。通常の競馬は軽種を用いるがばんえい競馬が用いるのは重種。サラブレッドの体重が460-470kgなのに対して、日本輓系種(ばんえい競馬で主に使われる種)の体重は約1tで、サラブレッド2頭分である。

帯広競馬場ではPR馬(元ばんえい競走馬)ににんじんをあげられるが、動画で大きさをぜひ見て欲しい。圧がすごい。大きな生き物を見るのが好きな人は是非一度行って欲しい。圧倒される。

そんなばん馬が重いソリを引っ張って進むレースがばんえい競馬である。熱心なファンはいるが、全国的にはそこまで有名ではないし空いているだろうと思ったものの、ちょうど行く予定の日にヤツが来たのだった。

そう、ウマ娘である。

8/15くらいに予約を取ったのだが、8月下旬に発表されて青ざめた。めっちゃ混むやん。こんなん。

実際、19日の来場者数は6000人以上と今年度最高だったらしい。ちなみにウマ娘目当てで来ている人間の大半はトークショー目当てだったらしく、トークショー開催中のレースは空いていた。

トークショー開催中のレースはマジでばんえい競馬を見に来ている人しかいない

私はウマ娘をやっていないので、トークショーを無視してレース写真を撮っていた。E-M1はこのために持ってきたのだ。そして今回の旅の目的はこれで達成である。

第2障害を前に力を溜める馬たち
第1障害を越えるハナノミズキ。このレースを勝利した

17:22のポテトライナーで札幌に向かい、翌日の飛行機で帰京した。3泊4日で富山、帯広、札幌を回るハードな行程だったが、青春18きっぷで鍛えた貯金のおかげでまだ無理はきく。今後もこういうアホな旅行をできる限りやっていきたい。

GRⅢxの感想

GRⅢxを初めて旅行で使ったが、非常に良い。コンパクトで起動が早いので、撮りたい時にスッと撮れる。望遠を使わないなら、もうこれで全部良くない? と思える。

歩いている最中に高山植物を撮りたいな、と思ってもマクロモードにすれば労せず撮れる。人のみならず、接写やテーブルフォトの機会も多いなら28mmのGRⅢよりも40mmのGRⅢxのほうが使える気がする。

帯広競馬場近くの「ぶたどんのかしわ」にて

そのぶん、風景写真だと広角が足りないと感じることもある。山並みはもう少し広く写したい。

全体として、発色が良いし解像感もかなりある。専用設計できるぶん、レンズ固定式・単焦点の高級コンデジは下手な一眼よりもハマった時の写りが良いと思う。RX1もハマった時の画は素晴らしかった。

RX1との比較であるが、GRⅢxのほうが手ブレ補正のせいか歩留まりが良い。とはいえ、フルサイズのぶん、RX1のほうがハマった時の画は抜群に良い。RX1を低打率のホームランバッターだとするなら、GRⅢxはハイアベレージの中距離打者という感じ。重量、大きさともにGRⅢxに大きく分があるので、この辺りは好みだと思う。

携帯性のトレードオフとしてバッテリーの保ちには課題がある。ミラーレス一眼もそうなのだが、コンピュータに頼る部分が多いのに筐体は小さいからどうしても駆動時間に課題が生まれる。予備バッテリーを買うか悩みどころだ。

とはいえ次回は他のカメラを持たず、GRⅢxだけ持って旅に出たいと思う。

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