焼畑農業~伝統的農法から学ぶ~
こんにちは、長老大学オンライン支店スタッフのあいかわです!
最近雨が多いなあと思っていたら、利用者様から二十四節気の「穀雨」について教えていただきました。四季に関する日本古来の表現のうつくしさは、本当に素敵だなと思います。
今回は、T様に聞き書きをさせていただきました。T様とは初めてお会いしたのですが、わたしの質問に対して、ひとつひとつ丁寧にしっかりとした口調で答えてくださり、本当にすごいなと思いました。T様は山ぐらしでずっと農業をしてこられたとのことで、今回はとくに、焼畑農業とミツマタについてのお話を紹介したいと思います。
焼畑農業について
焼畑農業というのは、伝統的な農法の一種だそうです。(野焼きとはちがうものだとのことです)
ボランティアプラットフォーム(n.d)『焼畑農業』(2022/04/28)
https://volunteer-platform.org/words/international-organizations/slach-and-burn-agriculture/#:~:text=%E7%84%BC%E7%95%91%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E4%BD%9C%E7%89%A9,%E4%BD%8E%E4%B8%8B%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8%E7%A7%BB%E5%8B%95%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
ミツマタについて
T様が育てていたミツマタというのは、和紙や紙幣などの原材料になる植物だといいます。黄色い花が咲く低木だそうです。
さらに、焼畑農業についてわたしが疑問に感じたことを質問させていただいたところ、より詳しくお話を伺うことができました。
火道という言葉をわたしは初めて聞きましたが、焼畑農業を行なう上でなくてはならない作業なのだと理解できました。下記、火道について紹介されているサイト様があります。
SAVE JAPAN プロジェクト2021-2022(n.d)『Action! Nature ボランティア』(https://savejapan-pj.net/sj2021/okayama/report/action_nature_1.html)(2022/04/28)
現在、焼畑農業というと、とくに海外では耕作地の放棄による砂漠化など諸問題になっているそうです。しかし、T様のお話では、耕作を終えたらまた木を植えるという、持続可能な農法として行なわれていたようでした。
大規模に焼畑を行なうことによる煙害や、火事の危険性などは確かにあり得るかもしれませんが、T様たちのように、小規模かつ火事に対しての対策をきちんととり、自分たちで植林までを行なって、自然のめぐみを必要な分だけ戴き、自然と共生していくというやり方からは、いま一度学べる点が多々あるのではないかと個人的には感じました。
SDGsを進めていこうという昨今の世界において持続可能な農法を考えるうえでも、日本で行なわれてきた伝統的な焼畑農業について知るうえでも、T様のお話はとても貴重な記憶だと思います。
T様、貴重なお話を聴かせていただきまして、本当にありがとうございました!
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