見出し画像

【日プ女子】あんたが夢を叶える瞬間をあたしに見せて【清水恵子】


もう推しなんて作らない

 10月から動画配信アプリ「Lemino」で配信が開始したオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」(以下、「日プ女子」とよぶ)。国民プロデューサーと呼ばれる視聴者の投票によって、練習生101人から最終的に11人がガールズグループとしてデビューする。
 韓国のオーディション番組狂いの私は当然「日プ女子」を初回から見ているのだが、1つ決めていることがあった。それは「推しを作らないこと」である。実は前回「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」の推しがファイナルで落ちたことが原因でしばらく落ち込んでいた。その経験がトラウマとなり、推しは作らないと決めたのだ。しかし、たった1人の練習生によってその決意は砕かれるのであった。その名は、清水恵子。エネルギッシュでユーモアに溢れながらも、確かな実力と確固たる覚悟を持ち、多くの練習生や国民プロデューサーから愛されている。

ちょろ毛前髪の清水恵子


辛さも、覚悟も、全部弾丸にして

 毎週木曜日の21時に配信されていた「日プ女子」。珍しく木曜日に用事があり放送をリアルタイムで観れなかった私は通勤中になぜか本編ではなく、パフォーマンス映像を先に観た。おすすめに出てきたパフォーマンス動画をなんとなくクリックすると、そこには赤い衣装に身を包んだ恵子たちがいて課題曲であるちゃんみなの『美人』をベースにラップを披露していた。

 呼吸を忘れるほどの衝撃とはこのことか。電車という公共の場にいるのにも関わらず、この空間には私しかいないと思った。理由の分からない涙が鼻の付け根あたりに押し寄せて、耐え切れずに目からこぼれた。たった約3分ほどのパフォーマンスに彼女の葛藤も強さもすべてが詰まっていて、眩しくて仕方なかった。
 退勤してからすぐに本編を確認した。恵子の所属するチームはダンスクイーン・佐々木つくしちゃんと岡山が生んだ猫顔美女・村上璃杏ちゃんがいる。3人の元に課題曲の歌手であるちゃんみなが指導に訪れた。その中で恵子がこのパフォーマンスで何を表現したいのかを涙ながら言葉にするシーンがあった。明るい彼女は時々表面的な部分のみで人間性を判断されることがあり、「日プ女子」の放送を通して生まれた誤解を解きたいのだという。確かに彼女は私たちをよく笑わせてくれる。でも、面白いだけじゃない。周囲を気遣う思慮深さや実力もある。
 この言葉を聞いたときに私がなぜここまで恵子に胸を撃たれたのか、その理由が分かった。実は私も同じ悩みを抱えていた。底なしに明るいわけでも、強いわけでもない。でも、ポジティブな方が自分にとっても周りにとってもハッピーであると考えて陽気なキャラクターを演じてしまうときがある。そういった振る舞いに敬意を示してくれる人もいれば、時々軽視してくる人もいる。そういった人間のせいで自身を否定したくなる時があるのだ。
 恵子のリリックには「誤解されて苦しかった。でも、私には夢があるから歩き続ける」というメッセージが込められていて、似た悩みを抱える私の肩を抱いてくれたようだった。
 他人を雑に扱うような人間たちのせいで自分を否定してはいけない。そんなことをしたら自分の良さを見失い、これから出会う素敵な人たちに見つけてもらえなくなってしまう。恵子はそう思わせてくれた最強で無敵のアイドルであった。

 私が持てるもの全部使って恵子をTOPに連れていく。
だから恵子が夢を叶えるところ、私に見せて。

コンテンツ紹介:日プ女子テーマ曲『LEAP HIGH~明日へ、めいっぱい~』

 今回紹介するのは、日プ女子のテーマ曲である『LEAP HIGH~明日へ、めいっぱい~』。

 オーディション番組のテーマ曲は「私を選んで!」といった曲が多いが、この曲は「私を見つけたこと後悔させない!」、「ワクワクしたいなら私に任せて!」と頼りがいのある歌詞が魅力的だ。
 今よりもあどけない表情をした練習生たちを見て、この3か月間を振り返り最終回に備えよう。
 デビューメンバーが決まる最終回は12/16(土)14時からTBSで放送される。
もしこのnoteを読んで「日プ女子」や清水恵子という練習生に興味を持ってくれたらぜひ「Lemino」をダウンロードしてチェックしてみてほしい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?