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美容院に行って、そして反省しました。

 今日、美容院に行ってきました。
 メニューは、カット&シャンプーそしてヘアマニキュアです。

 以前にも書きましたが、私は、美容院で美容師さんが特に興味もない話題でいろいろ話し掛けてくるのが嫌でたまらないのですが、面と向かって「話し掛けないで。」と言う勇気もなく我慢しているのです。そのようなことを以前も記事に書きました。


  私の担当は、比較的若い美容師さん。真面目そうで仕事は丁寧ですが、こちらが疲れていても、ゆとりがあっても、同じような調子で常に話し掛けてくるし、質問の仕方も下手というか、あまり発展しないような問い掛けが多く、気まずい雰囲気が流れます。それでもまた、どうでもいいようなことを聞いてくる。
 仕事もできないわけではないようですが、前回も途中から上司が来て話に入りカットの方針とかチェックしていたし、全体的に、この人大丈夫かな、と思ってしまいます。
 私は、きつい言い方はしないものの、なんとなく仏頂面したり、問い掛けに対する返事も、「はい。」とか「いえ。」だけで済ませるなど、あまり良いとは言えない態度でした。

 今日も、最初のうちは、同じような雰囲気でした。担当の美容師さん(仮にA子さんとします。)、いつもよりちょっと元気がないなあとは思いましたが。
 ところが、しばらくして、A子さんが、言いにくそうに、「あの、ごめんなさい。お伝えしなければならないんですけど、私、今月いっぱいで辞めるんです。」と言い出しました。「どうして。」と尋ねると、「私…不器用と言うか、あの、技術的なことではないんですが。うまくお話もできないし、お客様にちゃんといろいろ伝えることができなくて。向いてないんじゃないかと思うんです。」と言います。私は、A子さんの言葉に驚いてしまいました。

 少しずつ、話を聞いていくと、①話をするのが苦手で、どうしてもその場の雰囲気が悪くなってしまう、②客が望む髪型を優先するあまりこうした方が良いと思ってもちゃんと伝えられない、などといったことがあり、今後はお姉さんと同様、一般事務の仕事に就きたい(もともとは商業高校の出身だそう)と考えたと言います。2~3か月前から転職を考えて上司と相談し、仕事にも入ってもらっていたそうです。

 話を聞いていくうちに、私も考えました。
 私のせいで辞めるわけではないにせよ、私も考えの足りない態度をとってしまっていたのではないか、A子さんに対してもう少し別の接し方ができたのではないのか。
 例えば、私はあまり美容院でおしゃべりをするのが好きではないので、最初にそれをストレートに伝えたら良かったのではないか。対人関係は相手があることだから、会話がスムースに進まないのは、一方の責任ばかりではありません。A子さんみたいに、全部が自分のせいだと思い込む必要はないのです。また、とても丁寧な仕事ぶりでカットも上手だったので、感じたことをもっと言葉にしていたら、自信にもつながったかもしれない。
 もちろん、美容院にはたくさんのお客が来ているので、私が接し方を変えても何か変わるわけではないし、A子さんも、本当にこの仕事が向かないのなら、早めに転職するのも悪いことではないとは思います。

 私が反省しなければならないのは、自分自身のこと。
 私は、大学を卒業してから30数年、人間と接する仕事をしていました。あまり詳細には書けませんが、家族関係で悩んでいる人や、いろいろな問題行動に走ってしまった人の話を聞き、問題改善に向け考えていく仕事です。仕事の場面では相当神経を使って他人と接するのに、現実の生活場面では、他人に対して無神経になっている自分を見つけた気がしました。対A子さんの場合では、自分が客だと思って、(少し大げさですが)相手を見下しているような気持ちもあったかもしれません。

 書いているうちに、自分が何を言いたいのか、よく分からなくなってきましたが、他人の気持ちを考えて行動する、という初歩的なことを忘れている自分に反省した一日でした。


 美容院での施術が終わったとき、せめてもと思い、A子さんに、とても丁寧に仕事をしてもらって感謝していること、次の職場がA子さんに向いたものであることを心から祈っていることを伝えて帰路につきました。



 今日は文章ばかりだったので。
 先日作ったミモザの羊毛フェルトブローチを、リスの木製ミニチュアと一緒に、小さなガラスドームに入れました。少し春らしいです。




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