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もう一度カメラの話をしないか?その6 リーフリードランダーのライカM2そしてハッセルブラッドSWに移行するまでの歴史を分析してみた。

写真家はカメラなしでは何にもできません。手にカメラを持ってこそカメラを持った男としてその存在を地平線から吸い上げて見せてくれる。だから写真家は怒りを持つ必要はないけれども視神経を正常に張り巡らしている必要がある。ニューヨークの写真家リーフリードランダーは私がかつて最も敬愛する写真家であった。ロバートフランクの場合はすでに巨匠になりすぎてしまったのでフットワークが重いのである。リーフリードランダーとはヨーロッパで会ったことがあって、私の作品も見てもらったことがある。そのとき彼は奨学金で買ったライカエム4 -2を持っていた。その値段が1150ドルであったと言う話も教えてくれた。こういうのはライカスズメの私にとっては非常に影響力があるから数年後に私も中古で同じカメラを買ったのである。彼が付けているのは8枚玉の10ミクロンではなくて、普通の7枚玉のレンズであった。日本のライカファンが 8枚玉の頭ミクロンに固執するのはあれはライカ後進国の証拠ですね。

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