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もう一度カメラの話をしないか? その4. ロバートフランクがレッドパージされた旅行中の3台のライカ。アーカンソー州の田舎町でフランクが地元警察に不審者として逮捕され2 3日豚バコでお世話になった。

ロバートフランクはスイス出身のユダヤ人である。だからスイスドイツ語を使う。アメリカに来て外国人として初めてのグッゲンハイムフェローシップを受けた。それで中古のセダンを手に入れて3台のライカを積んでアメリカ中を旅行したのである。後にこのプロジェクトがアメリカ人として歴史に残るフォトドキュメンタリーとなったわけだが、当初この版アメリカ的な写真集をアメリカで出版をして行ける会社はなかった。それがフランスで発行されることになったのだ。その1連の撮影中の大旅行にあろうことか撮影中にアーカンソー州の田舎で不審者としてロバートフランクは拘束されて、数日間警察のお世話になった。

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