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恋焦がれる気持ち【田中一村記念美術館】

村上春樹さんの著書『村上さんのところ』で奄美大島【田中一村記念美術館】を知りました。村上さんが「日本国内でおすすめの場所は?」への答えてとしてあげておられました。



気になったので、美術館について調べ、田中一村について調べ、一村の絵について調べ…。調べれば調べるほど心惹かれ…それからずっと恋い焦がれている感じです。場所にも作品にも。



田中一村(1908-1977)の経歴にも惹かれました。その経歴の中でも特に私の心を捉えたのは「50歳で単身奄美大島に移住。紬工場で染色工として働き,蓄えができたら絵を描くという生活を繰り返し,亜熱帯の植物や動物を描き続け,独特の世界をつくりあげた。」という部分です。



栃木で生まれ中学から東京、親戚を頼って千葉へ、その後50歳で単身奄美大島って…50歳で!?



それから50歳から69歳で亡くなるまで、奄美大島の自然をかき続けています。一村の作品は、初期・千葉時代・奄美時代と分けられているのですが、やはり私は奄美に移住してからの作品に引きつけられます。奄美大島の空気や香りや熱なんかがダイレクトに伝わってくるような感じがするので。



ここまで書いておきながら(恋い焦がれたと言っておきながら)、行けなかったら?も考えます。もし何らかの事情で行けなかったとしても、こんなに気になる場所と気になる作品があるのはとても幸せなことです。心の中にそういう場所があるのは嬉しいこと。コレは…片思いの心境に似ているかもしれません。



大切に持ち続けていきたい部分です。




もしサポートいただけたら何か体験に使います。そして、それをまた文章にします。