ゆる山・ゆる泉~那須岳・三斗小屋温泉2
2日目は三斗小屋から茶臼岳を眺めながら、下山。山登りはいつまで経っても、初級レベルから脱しないがゆえに、観るもの、聴くもの、触れるもの新鮮!ゆる山・ゆる泉は続きます。
三斗小屋温泉の歴史
前日に、宿の玄関で、「三斗小屋温泉誌」なるものを発見。五代目館主を中心に編集されたというこの本は冊子レベルではなく、立派な書籍。歴史の宿に相応しく、内容濃し。
温泉発見の伝説には、白鹿が登場。那須湯本の「鹿の湯」同様、今は那須岳には鹿がいないですが、昔は居たのでしょう。
そして、開湯は湯本が639年、板室が1059年、続いて三斗小屋温泉が1142年と那須の中でも三番目に古い。会津地方に続く街道で栄えた時期もあり、戊辰戦争の戦場になったり、白湯山信仰の参拝者を泊めたりと、歴史に事欠かない。登山ブームの時には、一晩で200名泊った時期もあったと宿の方に聞きました。最近、客がめっきり減ったということで、もしかしたら、今が一番静かなのかも。
栃木から会津への道は、現在、野岩鉄道、会津鉄道が通っているルートしかないと思っていました。こちらは西街道と呼ばれていて、大昔、地震で一時不通となり、板室、三斗小屋を通る中街道が拓かれます。地図で見る限り、今となっては登山道、結構な険しさの道ですが、ここが街道だったとは。
宿場町としての三斗小屋宿は三斗小屋温泉とは徒歩で1時間以上離れたところにあり、今は廃村。こちらも一度、板室から歩いて訪ねてみたいです。
三斗小屋温泉の朝
三斗小屋温泉から沼原の分岐を経て、姥ヶ平まで、約1時間半。序盤は来た道を戻るだけですが、沼原の分岐からは予想以上にアップダウンがあります。熊も注意で、鈴も鳴らしながら…。
姥ヶ平とひょうたん池
標識から歩くこと3分。ひょうたん池に映る見事な茶臼岳!秋はすごい人ですが、今日は誰もいない。
牛ヶ首を経て、山頂駅へ
「牛ヶ首」ってなんか変な名前ですよね。牛の首のようなだから付いた名か。この辺りから見ると、茶臼岳の溶岩ドームが牛の頭に見えてきます。
大丸園地(大丸温泉エリア)
ロープウェイの山麓駅から、徒歩20分ほど下れば、大丸温泉の大駐車場。ココには、かの有名な『川丸ごと露天風呂』という大丸温泉旅館がありますが、今回は、別のお風呂へと思い、目指したのは、こちらの休憩処だったのですが、なんと閉店!
朝日岳の方から引湯している硫黄泉。次来た時には必ず入りますからと言っていたのに、残念orz…。お隣のりんどう茶屋で、山菜そばを頂きます。
聴けば、7,8件あったドライブインのようなこの並びの店は、もうこの「りんどう茶屋」しか残っていません。
ということで、最後のお風呂は、駐車場から一番近い旅館「おおたか」さんの日帰り温泉に決めました。ちなみに、大丸旅館は那須に来たら、一度は行ってみて欲しい温泉の一つです。
ということで、那須のお湯もバラエティ豊富。那須湯本付近は、硫黄泉ですが、全く違う泉質の温泉も多数あります。しかし、この近くだと弁天温泉はもう店じまい。高雄温泉は復活したのか、一度は閉じており、徐々に生き返って欲しいところです。
ということで、気持ち良くあがりまして、見上げれば、
再び、那須岳は、雲の中に…。
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