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子育てを変えた、ケーキ事件

社会人4年目と、大学4年の息子たちがいます。
彼らの子育てを通じて気づいたことについて書いてみますね

人はそれぞれ違う

人はそれぞれ違うなんて、アタリマエのことだとわかっているけれど、おっぱい飲んで、おしっこやうんちをして、泣くことしかできなかった我が子はとても愛しく、かつ、『親の言う通りの育つもの』と、思っていました

兄弟にはそれぞれ個性があるし、成長とともに違いが大きくなってきました。また、子供たちは親とは違う人生を歩むと頭でわかっていても、心のどこかで親の言うとおりになると思っていたのでしょうね

ケーキ事件

そんな自分の考えを覆す事件が起きたのは、家族でホール(まるごと)ケーキを食べることになったある夕食後の出来事でした。誰かの誕生日でも、クリスマスでもないその日になぜケーキを食べることになったのか、今やその理由すら思い出すことはできないのですが、、、

ホールケーキを4等分(子供たちにはサービスして少しだけ大きめに)にして食べたのですが、長男が何やら不満気なんです。特別な日でもないのに『ケーキを食べさせてあげた』にも関わらず、何が不満なのかと私も妻もイライラ

長男はいつまでもグズグズしていて、こちらもイライラ。もう日付も変わろうという時間になっても彼の態度が変わることありませんでした。次の日の学校が気になり、妻にそろそろ切り上げようと言っても、彼女もスイッチが入ってしまい完全に膠着状態になってしまいました

長男がブータレていた驚きの理由

長男は、もっと食べたかった
こちらは、家族で4等分したんだからワガママを言うな

そんな膠着状態が続いたのちに、彼に自分の気持ちや思っていることを伝えてごらんと、何度か働きかけるうちに、やがてこんなことを言い始めました

このケーキは家族の誰よりも僕が食べたかったものだ。
みんなは1/4ずつ食べるのが当たり前だと思っていたのだからちっとも我慢なんてしていない。
だけど僕ば全部食べたいと思っていたのだから、僕だけがとても大きな我慢をした。
だから、パパやママが言うような平等ではないと、言ったんです

つまり食べた量の平等ではなく、我慢した量の平等、あるいは欲求に対する満足度の平等について不満だと言ったわけです

それを聞いた瞬間に「コイツ、すげ〜こと言いやがったなぁ〜」と、思って笑っちゃいました。僕が笑ったせいで、カミさんも笑ってしまい、その夜はお開きになりました

親の思う通りにはならない

生まれた時から接してきたこどもたち。おっぱい飲んで、おしっこやうんちをして、泣くこと、手足をバタバタさせるのが彼らの全てでした。それしかできない彼らだから、親が世話をしないと生き残ることができません。

でも、彼らも少しずつ成長し、自分の考えを持ち、自分の世界を作っていたんですよね。そんことは当たり前と頭でわかっていても、どこかで子どもたちは親の思うように動くと期待していたのかもしれません

子供は独立した人格であり、自分の当たり前を子供に押しつけるべきではない、ということを再認識した瞬間で、子育てから学んだ最大のコトだったかも知れません

また、屁理屈かもしれないけれど、そんな理屈をこねられるようになった彼の成長をスゴいなとも思いました

そんな彼も成長して今は社会人。コンサルティングファームにてコンサルタントとして活動しています

お読みいただきありがとうございます! チョロ!です♪ たくさんの人でなくてもいいけど、「あなた」に届いたらいいなぁと思って書いています。