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「青銀共創」から見る、マーケティングで最も大切なこと

台湾の「青銀共創」と言う取り組みをご存じでしょうか?

台湾では「青銀共創」という試みが盛んです。若者(青)と高齢者(銀)がお互いに学びあって、共同でイノベーションを起こそうというわけです。高齢者は若者からデジタル社会とどう接したらいいかを学び、若者は高齢者から知恵や経験を学びます。互いにわからないことがあるからこそ、そこにイノベーションが起こるのです(台湾IT担当大臣オードリー・タン氏インタビュー 「プレジデント」2020.10.16号より抜粋)。

この「互いにわからないことがある」ことを認めるところからスタートしていることが素敵ですね。私の好きな「7つの習慣」で言われている「違いを尊重することがシナジーの本質である」を実践されているなと感じます。

マーケティングで最も大切な考えは「顧客中心」です。「自社が課題を解決する顧客は誰なのか?」がマーケティングの最初の質問です。どの会社でもマーケティングがまずやることは、自社の市場を理解しターゲット顧客を設定します。

台湾でも高齢者だけに絞った課題解決を目指せば、若者には使いづらいシステムになるでしょうし逆もまた然りです。インタビューでオーダリー・タンさんが、台湾の経済復興対策「三倍振興券」を紹介されていました。クレジットカードだけでなく、紙のチケットもしっかりと準備する…。ターゲット顧客がブレないことがポイントですね。

ビジネスの相談受けたときに、製品(サービス)の良さはものすごく話せるのに、「あなたの製品(サービス)を届けたい顧客は誰ですか?」と聞くと、意外と答えられない人がいます。あなたは答えられますか?



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