マーケティングの”失敗”あるある - 打ち手(方法)だけを議論する
会議中はものすごく盛り上がったのに、後で振り返ったら「あれ、なんであんなに盛り上がったのだっけ?」と言うことはないですか?
原因は「イシュー(課題)を合意する前に打ち手(方法)だけを議論する」からです。結果として面白そうなアイデアや、声の大きい人のアイデアばかりが採用されてしまいます。最悪なのは、その場で出た全てのアイデアを含んだ折衷案です。
いろいろな検討をはじめるのではなく、いきなり「イシュー(の見極め)からはじめる」ことが極意だ。つまり、「何に答えをだす必要があるのか」という議論からはじめ、「そのために何を明らかにする必要があるのか」という流れで分析を設計していく。分析結果が想定と異なっていたとしても、それも意味のあるアウトプットになる確率が高い。「そこから先の検討に大きく影響を与えること」に答えが出れば、ビジネスでも研究でも明らかな進歩となるからだ。(安宅和人著「イシューからはじめよ」より)
マーケティング会議では、本にある「なんちゃってイシュー(=本当に今それに答えを出さなくてはならないのか)」が沢山あります。毎年あたりまえのように繰り返しているキャンペーンなどは要注意かもしれません。
イシュー特定のための情報収集
① 一次情報に触れる
② 基本情報をスキャンする
③ 集めすぎない、知りすぎない
(安宅和人著「イシューからはじめよ」より)
「シニアの社会参加」に関心をもった時に、まずこの本を読み返しました。
特に「③知りすぎない」と言うのは大切だと思っています。「注文をまちがえる料理店」で有名な元NHKデレクターの小国士郎さんも「社会課題で結果を出すのは、中途半端なプロよりも熱狂的な素人」と話されていました。プロになると「これは出来ない…」という固定観念がイシューに向き合うことを邪魔しているのだと思います。
あなたの会社の会議は、打ち手(方法)ばかり話してませんか?
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