マーケティングの”失敗”あるある⑥ 目的なくペルソナをつくる
-マーケティング戦略5
「シニアの社会参加」のマーケティング戦略を、”失敗あるある”を意識しながら考えていきます。前回検討したSTP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)をもとに、今回はペルソナを設定した上でマーケティングミックスを考えたいと思いいます。
マーケティング戦略4で設定したターゲティング、ポジショニング
【ターゲティング】
「60歳以降の生活に不安を感じているが、忙しくてセカンドライフへの準備ができない40代」
【ポジショニング】
価値観や目的意識が合い、背景の多様な友人をつくれるコミュニティ
下記リンクのnoteより要約
ペルソナとは、顧客像を明確にする人物像
ペルソナは古典演劇で役者が使った仮面のことですが、マーケティングでは次の意味があります。
ユーザー中心設計やマーケティングにおいて、サイト、ブランド、製品を使用する典型的なユーザーを表すために作成された仮想的な人物像のことである
「ペルソナ (ユーザーエクスペリエンス)」 ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典
自分の扱っている製品(サービス)を使ってくれる人を頭にイメージして、その人の特徴や生活の様子をまとめます。今回のマーケティング”失敗あるある”は目的を理解せずペルソナを作るです。マーケティングを始めたころは私も同じでした。顧客中心の本当の意味が理解できておらず、ペルソナは「マーケターの自己満足だよな」と思っていました。
しかし、最近は新規ビジネスで顧客をより明確にするのに便利なフレームワークだと感じています。既存顧客についても、マーケティングとステークホルダー(営業など)にターゲットの認識がズレを感じるときには、一度ペルソナを共有すると良いと思います。
特に顧客へのリーチを考えるときは、ターゲットがどのように情報に触れるか考えることで、顧客へアプローチする方法が変わってきます。例えば、広告をSNSと専門誌のどちらに掲載するかです。
ペルソナの行動を示したカスタマージャーニーについては、また後日紹介したいと思います。
具体的にペルソナを作ってみた
現在ターゲットに想定している、「60歳以降の生活に不安を感じているが、忙しくて何もしていない40代」のペルソナを作ってみました。
どうでしょうか?人物像が想い浮かべることができますか?コツは実在する人物を思い浮かべながら書くことです。
このペルソナを見ながら、この人が「人のつながりを増やす」(課題)ようになるために取り組む、「簡単に継続してセカンドライフの準備ができるコミュニティ」(ポジショニング)にはどのようなサービスが必要か具体的に考えていきます。マーケティングに大切な課題設定の方法はこちらのnoteからどうぞ。
マーケティングミックス:4Pと4Cの違いは何か?
上記で考えたペルソナを見ながら、マーケティングミックスを考えます。
いつものようにまずは教科書から見てみましょう。
マーケティング・ミックスとは、ターゲット市場においてマーケティングの目標を達成するためにコントロール可能なさまざまな手段である。
4Pを検討するときには、それぞれ個別に扱うのではなく、各要素をうまく組み合わせてマーケティング目標を達成するのがポイントになる。例えば、長期にわたって低価格路線を敷く一方で、膨大な広告投資を続けるというような戦略では、整合性を欠き、企業の健全な成長への阻害要因ともなりかねない。前のステップで決定したターゲット顧客およびポジショニングを踏まえながら、4つの要素が整合性を持つように、トータルな視点で検討しなくてはならない。
「グロービスMBAマーケティング」グロービス経営大学院
4Pは企業目線に対して、顧客目線であらわす4Cと言うフレームワークを紹介します。どちらを使っても検討する内容は同じですが、製品力が強いビジネスは4Pを、顧客サービスの強いビジネスは4Cが良いと思います。
ココからは、私が今後実行する打ち手になります。
本当に関心がある方だけに読んで頂くために有料記事とさせて頂きます。「シニアの社会参加」を題材にマーケティング戦略を考えるシリーズは、以下に打ち手をご紹介して最後になります。
「シニアの社会参加」の打ち手を4Cで考えてみる
いよいよココから実際の打ち手を4Cで考えたいと思いますが、その前に優秀なマーケターが集まることで有名なP&Gで使われている、次のフレームワークで打ち手の大枠を押させたいと思います。
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