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「ブレない理念」が音楽活動を応援される理由になる

コロナショックにより対面的な音楽活動の停止を余儀なくされた2020年2月。決まっていたライブも次々と延期・中止が決まり、それでもできることはあるよね?との思いから始めたこのnote。

最初のマガジン公開から丸2年という節目に、続編を書いてみようかと思います。

マガジンは下記に移植し、登録制にしました。無料です。
https://chord4me.info/branding/ebook/

愛されるミュージシャンになる心の手引

ヨコシマな気持ちから始めたnote

noteを始めた理由には、noteというメディアに興味があったことと、「自分のノウハウを売って小金稼いでやれ」というヨコシマな気持ちが多少なりともあったことをここに白状します。

実際には販売は止め無料公開としたわけですが、今となってはそれでよかったと思っています。
僕と同じように音楽活動で悩んでいる方は多い印象だし、その悩み・迷いに対して何らかの形でサポートできるなら、それこそが僕にとってのリターンだなと思えるので。

僕が目指している形は、相手とちゃんとつながること。ノウハウ売って「はい、がんばってね!」という味気ない関係は、たとえ両者ハッピーだったとしてもなんだかモヤモヤする。僕はモヤモヤを無視できないのだ。

音楽的な情報発信を収入に結びつけること以上に、自分の人間性を出していくことに価値を感じた結果のnoteなのだと理解してます。その上で、当マガジンの内容を誰に届けるつもりで書いたのか今一度整理してみます。

音楽活動に悩めるアーティストは非常に多い

ライブや楽曲制作などを通じての自身の音楽活動の ”ありかた” に悩むアーティストは「非常に多い」と感じています。

6年ほど書いているBlog「Chord For Me」にも、音楽活動に対する相談が一番多く、相談の傾向としては以下の内容に集約されます。

  • 活動の方向性

  • ファンの獲得方法

  • 音楽での稼ぎ方

活動の方向性に関しては「オリジナリティが無い」「一貫性が無い」という悩みが多く、ファン獲得・音楽の収益化に関しては「そもそもどうしたらいいかわからない」という悩みがほとんど。

これらの悩みは僕自身も長い間課題としていた部分で、未だ明確な答えは持っていませんが、ある程度の ”コツ” みたいなものはわかってきたつもりです。

それを、冒頭紹介のマガジン「地方ミュージシャンの音楽活動のコツ」として言語化しました。僕が実践し、効果がある(と思っている)全12章の音楽活動のコツですが、つまることろ応援されるアーティストになるコツ、ということになります。

この「応援される」をうまく設計できずに活動をこじらせてしまっているアーティストを僕はたくさん見てきました。こじらせアーティスト代表はかつての僕自身。言ってみればこのマガジンは過去の自分へのメッセージ、いや ”虎の巻” として書いたものになります。

応援されると音楽活動はすごーく楽になる

「応援される」

それができたら世話ないわ。。。と言われそうですが、たしかに簡単にできたら世話ないです(笑)

どんな状態なら応援されているのでしょうか?僕自身の例をとり、「応援されているな」と感じる項目をいくつか上げてみます。

  • 年間のライブすべてがオファー

  • ギャラのないライブオファーが無い

  • ファンがファンを連れてきてくれる

  • ライブ後のお客さんとのやりとりから次のライブが決まる

「あなたのライブだから見たい!企画したい!!」そう言ってもらえる間柄って、応援が循環・伝搬していると思うのです。

応援される、つまりファン獲得のために「技術」や「楽曲センス」を磨こうとするアーティストは多いのですが、これらの要素は相関関係はあるにせよ、絶対では無いでしょう。

では、応援される要素って、技術・センスの他に何があるのでしょう?

僕は「理念」だと考えています。

ここからが、マガジン発表当時には記されていなかった続編のキモになります。

応援されるアーティストは「理念」を持っている

理念をシンプルに言い換えるならば「何のために」でしょうか。

何のために音楽をやるのか

これを自分の口で説明できないアーティスト結構居ます。ちなみに僕も何のために音楽をやるのかは説明できません(笑)「好きだから・・・」としか言いようがない。この間もミュージシャンとの1on1で「好きに理由はいらない!!」と言われたばかりです^^

では、もっと大きな枠で捉えてみます。

何のために自分の命を使うのか

音楽というピンポイントでは理念を説明できなくとも、自分の生に関しては何か ”拠り所” となる考え方を持っていたいですよね。

自身の音楽に反映していくものも、その拠り所=理念だと考えます。これをカッコいい言葉で言えば「生き様」だと思うのです。

僕は自分の理念を

「自分の人生を面白がる人を増やす」

としています。そういうことに自分の命を使おう、ということです。人生の上位目標みたいなもの。

この理念を音楽活動上で発揮するのであれば、「僕の音楽を通じて人生を面白がってもらう」ということになります。人を面白がらせるにはまず自分が面白がれていなければ始まりません。自分も大切にするということです。

理念が応援される理由になる

このように、ブレない理念を持っている人ほど応援されているという特徴を見出してから、アーティストが自身の活動を軌道に乗せるには理念が必要だということを発信するようになりました。

先程「好きに理由はいらない」との知人ミュージシャンとの会話を紹介しましたが、好きになってもらうというのが一番応援されやすさに繋がります。理由を考えず、衝動的に応援してもらえる可能性が高まるからです。

その「好き」の中身が技術やセンスだけだったらどうでしょうか?

技術は後からいくらでも上手い人が出てきますし、センス=好みですから、この1点だけでファンの方をつなぎとめておけるのは天才だけでしょう。

技術・センスどちらも重要ですが、それにプラスして、いやむしろ理念を中心にして技術・センスで味付けしていくほうが、”らしさ” が出るのだろうと思うわけです。理念からは価値観や思想・思考がほとばしりますからね。ファンの方が共感する要素が圧倒的に増えます。

そんなあなたの音楽(生き様)に惚れた人が、あなたの応援者となってくれるんですね。

言うは易く行うは難し

マガジンで発信している内容も、理念の重要性についても ”当たり前” のことだと思われる方も多いでしょう。(逆に「理念なんか必要ない」という考えもあってしかるべきです。それぞれの考えを否定するものではありません)

しかしその当たり前。実践したり言語化したりが本当に難しい。。。

特に理念に関しては「よく聞く言葉だけど、あまり意識したことが無い」、「何らかの思いはあるけれどどう言語化したら良いかわからない」というケースもあろうかと思います。

僕自身、理念を確立するのに2年かかりましたし、理念が大切だという考えに行き着くまで音楽を始めてから30年ほどかかってます(笑)わからなくて当たり前なんですね。

しかし、そういった方のサポートこそ今の僕の理念「自分の人生を面白がる人を増やす」に直結します。

自分の使命(命の使い方)や、活動の方向性を理念という形で示せると、本当にスッキリします^^ 

理念は、人生の選択肢においてどの道に進もうか迷ったときの判断基準【自分の軸】となります。迷うことはやめられないかもしれませんが、迷ったときに頼れる基準=拠り所があるのは心強いですよね。

理念は「言語化できていないだけ」の人が大半で、価値観を持たず、目標や目的も空っぽという人は稀です。というか僕は会ったことがありません。

ただ単に、これまで言語化する機会が持てなかっただけか、そういった本質的な部分(自分の内面)に向き合うのが苦手なだけというケースが大半でしょう。

本来、個人がそれぞれ持っている想いや未来像を、寄り添う形で言葉にする

そんなことを僕自身の活動としたい!と思い、自分の理念を発信し続けています。


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