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子どもの声に耳を傾け、子どもと向き合う親(大人)が年々減ってきている現状に危機感を覚えた

1.神戸市のニュース

神戸市の「子ども家庭センター」(児童相談所)が小学6年生の女児を追い返したというニュース。

なぜそんなことが起こるのか?

小学6年生の女の子が、夜中の3時に家を抜け出し訪ねてくること=非常事態ではなかろうか。

小さい子に見えなかったとか、非常事態だとは思わなかったとか、言い訳はいいから将来ある子どものために、しっかり対応しようよ!

きっと、夜中の3時で眠かったんでしょ!?
きっと、色々と面倒くさかったんでしょ!?

マニュアルではこうとかどうでもいいから、自分の頭で考えて、その子のために動いてあげようよ。

少々ヒートアップしたが、公立の小学校教諭をやっていて、最近ものすごーく感じること。

それは、以下の2つ。
・子どもの声に耳を傾けない親が増えていること
・子どもと向き合わずに“自分のこと”を優先している親が増えていること

子どもの声に耳を傾けず、自分のことを優先しすぎると、後で子どもに何かしらの反動や影響が見られてしまうものなのだ。


2.自傷行為をする女の子

卒業を前にして、ある女の子が手の甲をハサミで傷つけるという自傷行為を行うようになった。

友達とのトラブルがきっかけとなり表面化されたのだが、話を聞くと初めて傷をつけたのは昨年の11月頃。
しばらくは落ち着いていたが、3学期に入ってからまた少し傷をつけるようになり、今回のトラブルが引き金をひいたようだ。
過剰に“切りたい衝動”に駆られたり、「死にたい」とも思うようになったり、血を見るとなんだか落ち着いたりと、精神的には完全に不安定な状態。

だが、行為を否定したりはせず、ハサミを常に持ち歩くことも否定したりせずに、まずは様子を見ながら、そして彼女と話をしながら根本の原因を探ることにした。


3.自傷行為の原因

友人関係の悩み、同好会活動の悩み、家庭での悩み等、自傷行為の原因は様々なところにあるのではないかと養護教諭と予想。

授業中も“切りたい”衝動が抑えきれなくなると保健室へ行くようになった。

そこで話を聞いてもらう。
なかなか状況は良くならないが、昨日ようやくこの自傷行為の原因に彼女が辿り着いた。

それは、母親の陰に潜む男性のこと。


3、4年生の頃から職場の男性と仲良くするようになったらしい。
何度か会うようになり、1度家に泊まりにきたこともあるとのこと。

「誰だろう」
「何でこの人いるんだろう」
という気持ちはあるが、聞くに聞けない自分。
しかも相手は母親より20歳も若い男の人。

だんだん母親にも相手の男性にも嫌悪感を抱くようになった。
「「仕事が忙しい」と言って家にほとんどいないのは、この人と会ってるからなんでしょう?」
「二人で行くと思っていた卒業旅行に、何で一緒についてくるの?」


母親に自傷行為のことをお話した時、
「仕事が忙しくてなかなか一緒にいられない」
「◯◯に頼りすぎて甘えていた」
と言って涙を流していたが、本当に甘えすぎだよお母さん!!

子どもに耳を傾けてあげなきゃいけない時間、子どもと向き合ってあげなきゃいけない時間。
それが足りないと、色々なところで反動や影響が現れてくるんだよ!!

4.終わりに

児童の希望で、この原因については私たち教員の方からお母さんに後日伝えることになった。
(もちろん児童のためなのでやるが、先生の仕事ってこんなことまでやるのってくらい多岐に渡るようになってしまった···)

今回の件はほんの一例にすぎないが、母親の男性関係で悩みを抱える子や、何かにつけてすぐ叩かれたり蹴られたりする子、離婚していて家に親がほとんどいない野放し状態の子と、例をあげると本当にきりがない。

ということは、大なり小なりそれだけ悩みを抱えている子が多いと言うこと。

本来であれば、親が責任を持って子育てをしなければいけないにも関わらず、保育園や学校にそれを任せきりになってしまっている親。
仕事や自分のプライベートを優先し、子どものことが後回しになってしまっている親。

自分で書いていて正直耳が痛い部分もあるが、そうなってしまっている自分。
そうなっている日本にもっと危機感を感じ、本当に大切なものは何なのかを今一度考えてみてほしいと思う。


36歳から始めたスペイン語。新しいことを始めるのに遅すぎることはない!強いマインドがあれば大丈夫! 私はここで日本と世界との情報を共有すること、また、自分の経験を通して一人でも多くの人に学ぶことの楽しさを伝えていきたいと思っております。 よろしければぜひサポートをお願いします。