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【推しの街】子育てのしやすさ日本1位を目指す箕面市

今、大阪府内で話題の市

大阪府の北摂エリアにある箕面市みのおし
なぜ今その市が話題なのか、それは北大阪急行電鉄がついに繋がったから

北大阪急行電鉄株式会社(きたおおさかきゅうこうでんてつ、: KITA-OSAKA KYUKO RAILWAY CO.,LTD.)は、大阪府吹田市豊中市箕面市において南北線を運営している鉄道事業者である。通称および略称は北大阪急行または北急(きたきゅう[注釈 1]、Kitakyu[注釈 2])。
1.^ かつて存在した北神急行電鉄も北急と略されることがあったが読み方は「ほくきゅう」であった。
2.^ 公式サイトのドメインなどに使われている。

北大阪急行電鉄-Wikipedia
画像出典:電車に乗る|北大阪急行電鉄株式会社

北大阪急行電鉄は、千里中央から江坂までの4駅をもともと繋いでいた路線で、大阪府を南北に走る主要メトロ、御堂筋線(下図赤路線)と直通運転をしている。しかも1本でターミナル駅である新大阪、梅田、難波、天王寺まで行くことができるために、利用者も多い。
ところがこの便利な路線が千里中央から北、つまり箕面市には伸びていなかった。

不便である。

それが今年3月23日、北大阪急行電鉄が箕面市までついに開通。しかも駅は始発駅である「箕面萱野駅」と「箕面船場阪大前」の2箇所。

左上を走っているのが阪急電鉄|赤のラインが北大阪急行電鉄の新駅2箇所

この界隈の住人からすれば拍手喝采な出来事。当日はこの日付の乗車券を買おうと、朝から大勢の人が始発駅である箕面萱野駅に駆けつけた様子が、ニュースで流れていた。

ゆえにどうアクセスがしやすくなったのか、そしてなぜ箕面市が子育てをしやすい環境なのか、実際にそこに住んでいる私の友人の話も踏まえて、それを紹介する。


新幹線の駅、新大阪への出やすさ

開通したことで、それまで必要だった梅田駅以外のターミナル駅までの乗り換えが不要になったのだ。例えば新幹線の駅がある新大阪に出ようとした場合、どれくらいの時間短縮ができたかというと、こうなる。

画像出典:Yahoo!乗換案内|開通する前、阪急電鉄箕面駅から新大阪まで
画像出典:Yahoo!乗換案内|開通後、北大阪急行箕面萱野駅から新大阪まで

約30分の短縮だ。
乗り換えなしで行けるようになったのは、とても便利。もともと箕面市はすぐ近くに伊丹空港中国自動車道がある。そこに北大阪急行が延伸したことで、空と陸両方のアクセスが抜群に良くなり、どこへでもお出かけがしやすくなった

自然に囲まれた環境

市の面積の約4分の3は山に覆われている

箕面市は北側がほぼ山で覆われている。阪急電鉄箕面駅から山道を歩くこと約40分、距離にして約2.7キロの所にあるのは、地元に愛されている「箕面大滝」。日本の滝100選にも選ばれている。

画像出典:箕面公園の紅葉(大阪府)|紅葉名所2023-ウォーカープラス

山道は綺麗に整備されているため、子どもでも登りやすい。また道に沿って走る清流は、川岸に降りられるポイントもあるため、夏になると川遊びに多くの家族連れが訪れる。私も小学生の頃、夏になると滝を見に行った帰りに、服のまま飛び込んだこともある。

友人にとっては、コロナ禍のときは大好きな旅行ができないかわりに、ここで子どもたちと遊んで癒された思い出があるようだ。

また山の麓には畑が広がっている地域が多い。近所の農家さんと仲良くなったことで、子どもを連れて野菜の収穫やいちご狩りをする時間を楽しみにしている

画像出典:友人提供|畑の他ににわとりやヤギとも戯れている
画像出典:友人提供|畑に遊びに行ったとき

その友人が言うには、箕面市は電車で少し行けば都会に出られる点と、子どもが土や山、川などで自然と触れ合う感覚を学んで成長しているという点において、とても魅力に感じていると太鼓判を押していた。

2つの子ども見守りシステム

子育てをする上で不安な1つに治安の面があると思う。箕面市ではその不安を払うべく、街中の防犯カメラの設置の普及と、ottaという見守りシステム端末の配布に力を入れている。

画像出典:(報道資料)箕面市内の防犯カメラ1650台稼働へ~自治会への防犯カメラ設置補助金240台分の補正予算を9月議会に提案~|箕面市役所

まず防犯カメラは、市内で約2,000台を設置。そのうち全市立小中学校の通学路と市内全ての公園に付けられた数は、1140台。数100mに1台のスパンで設置されているそうだ。2014年から始まるこの取り組みは、子どもへの声かけなどの不審者情報の件数は43件から23件に。また該当犯罪総数は585件から186件に減少という結果を生み出した。(2024年4月24日現在)

画像出典:(報道資料)市内全ての公園203園に防犯カメラを300台設置します!~1,400台以上の防犯カメラを稼働し、「大阪で一番安全なまち」をめざします~|箕面市役所

この防犯カメラの活躍はこれだけに留まらない。
今から5年前の2019年。メディアでも大きく取り上げられた阪急千里山駅近くの交番で警察官が襲撃された事件が発生した際、犯人が箕面の山に入っていく姿を捉えていたおかげで、逮捕に繋がった実績もある。

次に「otta」

画像出典:見守りサービス|otta

無償で配付される見守り端末を所持したお子さまが、街中にある見守りスポットや見守り人(見守り人アプリをインストールしたスマートフォンを持つ人)とすれ違うタイミングで、その位置情報や通過時刻が記録される仕組みになっています。GPSのように常時位置情報を把握できるわけではありませんが、市内の至る所で検知される環境を整備することで、迷子や行方不明などの緊急時に迅速な対応を行うことができます。
箕面市では学校、通学路、公園、お店などの約700箇所に見守りスポットがあります。また固定の見守りスポット以外にも、見守り人アプリや見守りタクシーの協力により、市内の多くの場所で検知される環境が整備

画像出典:いざという時に子どもたちの居場所が分かる、見守りシステム「otta」|箕面市役所

市は無償で市立全小中学校の全児童(約12,600人)に配布。しかも端末の個体番号とそれを誰が持っているかという紐づけをしているため、情報の管理がしやすいのが特徴。

プランには無料プランと有料プラン(月額330円)の2つあるが、大きな違いとしては、GPSの情報が親などの指定した端末にリアルタイムで見れるか見れないか。

画像出典:見守りサービス|otta

また市が市民に対して見守りアプリのインストールの協力を依頼していることから、市民の協力を得ながら全体で子どもを守っていこうという姿勢は、子どもをもつ親からすると、安心ポイントではないだろうか。

子どもだけでなく、親の心も豊かにする市だった

アクセスの良さ、自然の豊かさ、治安の良さ。
それによる「どこでも行きやすい」「自然とすぐに触れ合える環境」「街全体で子どもを守る取り組み」という3つ揃った環境は、子どもと親のどちらにとっても安心材料になるはず。

他にも支援教育の取り組みも力を入れており、そのために他県からわざわざ引っ越してくる家族もいるほど。それくらい魅力的な街だ。

さまざまな良さが詰まった箕面市は、これから家族を持つであろう方に向けて、推しの街である。

画像出典:箕面市観光協会|みのおキューズモール|箕面萱野駅直結の商業施設


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