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3月15日 ニューオリンズ初日

アムトラック内で起床。

起きたらメンフィスらへんだった。

メンフィスといえば、キングカーティスのメンフィスソウルシチューという名曲。

シカゴ〜ニューオリンズ間はミシシッピ河に沿ってアメリカのジャズやブルースの変遷が辿れるので、激アツなルート。

話は変わるが、電車の中でも8時間くらい睡眠とれるスキルを身につけつつある。

とはいえ、アムトラックの席はまぁまぁ広いので割りと寝れる。

隣の席が空いてたら、こんくらいの幅は確保される。

家のソファーで寝るくらいのイメージすかね。

この日は曇り空だった。

途中小さな駅でちょっとした休憩を挟みつつ、ニューオリンズへ向かう。ちらほら小雨が降っている。

休憩といっても、5分あるかないかなことが多いので、列車の側から離れることはできない。

休憩が終わるとスタッフが「オールボード!!」みたいなことをマイクなしの人力で叫ぶ。

全員乗車みたいな意味なんかな。その叫びに何故かちょっとした哀愁を感じる僕であった。

雨が降ってたり、曇り空だったりだったけど、ニューオリンズに向かうにつれて晴れてきた。

アムトラックを見かけた人は、手を振ってくれる現象に遭遇。

この光景が僕は好きだ。


ニューオリンズに到着

そんなこんなしてるうちに、ほぼ定刻にニューオリンズに着。

アムトラック、時間アバウトになりがちと聞いてたけど、いまんとこほとんどそんな場面に遭遇してないな〜。

ぞろぞろ降車。

気温が、真冬の京都並みのシカゴから春終盤くらいの京都に突如変わった感じ。

駅構内。ジャズを感じるぜ!

今回のホステルまで歩いて30分くらいなので、いつものごとくドラゴンウォーク(ただひたすら歩く)を開始。

ルイ・アームストロング。ジャズの起源ともいえる人。

ニューオリンズの街中から、彼へのリスペクトが溢れまくっているような気がした。

顔にまとわりついてるキラキラしたビーズみたいなやつは、なんかニューオリンズのトラディショナルスタイルみたいな感じで、そのへんのドアとかにもかかってる。

こんな感じっす。

ニューオリンズはブードゥー教が盛んらしく、その何かしらなんかな。

そんなことを考えてるうちに、ホステルに到着。

一泊2000円。

チェックインしたら受付のねーちゃんに「あなた、女性専用の部屋を予約してるじゃないの〜!」と言われ恥ずかしかったです。

無事、男性専用の部屋に変更してもらってチェックイン。

また二段ベットの上になっちまった。

絶対、下のほうが便利なので、今度からはそうしたい。

シャワーを浴びて、少し休憩して、街へ繰り出す。

フレンチクォーターへ

ニューオリンズを観光するなら、とりあえずフレンチクォーターらしい。

とのことで、ホステルもフレンチクォーターの隅っこ、ルイ・アームストロングパークの前にとった。

ルイ・アームストロングパーク。この中にコンゴスクウェアという場所がある。

コンゴスクウェア。

ここで17世紀くらいに奴隷として連れてこられた黒人達が、日曜日だけ集会することを認められていた。

ほんで、ここで歌ったり踊ったりしてたのが、ニューオリンズというスペイン、フランス、アメリカといういろんな文化が混ざりあう土壌とコンビネーションして、ジャズやブルースという音楽に発展していったらしい。

て、考えながらここに足を踏み入れると、なぜか鳥肌がたった。

みんなこんな顔して音楽してたんやな。

奴隷たちから始まった音楽ってとこが、なんともいえない切なさがあって、鳥肌がとまらない。

僕は哀愁漂う音楽が好きだけど、そういう歴史につながってるからなのかな〜。なんて自分勝手な解釈をしながら、いま筆をとっている。

まぁ実際、ここを訪れたのは翌日の話だったんすけどね。

フレンチクォーターで飯

まぁそんなことは置いといて、まずは腹ごしらえ。

アーバインで友達から、ニューオリンズの飯はまじで美味いと聞いていたので、ワクワクしながらフレンチクォーター内に突入。

バーボンストリートに向かうなかで、徐々に騒々しくなってきた。

街並みがキューバと少し似てるな〜。

こうゆう感じの二階にバルコニーある建物が多い。

そんなことより飯。

腹が減ってやばい。

このレストランに入ることに。

ガンボスープとライスを頼むぞ。

なんにせよ米が食いたい。

店内に入って席に座ると、ウェイターが「このお店はは初めてかい?」と聞いてきたので「せやで!」と答える。

ガンボスープを注文すると、わちゃわちゃーとそのウェイターがお勧めを説明してくれたので、とりあえずそれを頼むことにした。

おすすめな間違いないはずだ。

10分くらいで運ばれてきた。


うめぇ……

うめぇよ……

デリシャスすぎるぜ……

まーじでうますぎるガンボ。

初めて食ったけどうますぎて泣けるガンボ。

即、日本の料理が得意な友人に連絡して、帰国したらガンボを作ってくれと伝えた。

自分で作る気はない。

ご飯食べてたらウェイターが、「どうだい?」と聞いて来たので「最高だぜ!」と伝えた。

アメリカのレストランは、ウェイターがこんな感じで確認しにくることが多い。

ほんとにうますぎたので、ウェイターが再び水を汲みに来たときに「まじでデリシャスすぎるやん」て言うとウェイターが照れてた。

ごつめの黒人のウェイターが照れる姿はかわいかった。

腹も満たされたし、ニューオリンズの音楽を浴びに行くとするか。

ほんとに飯がうますぎたので、この先のニューオリンズ生活に夢が膨らみまくったひとときだった。

バーボンストリートで音楽を聴く

時刻は18時くらい、フレンチクォーターの中心、バーボンストリートからは、いたるとこから生演奏が聞こえてくる。

ほんとに十字路の四つ角にあるすべての店で生演奏が行われていて、しかもどの店も窓を全開で演奏してるから、もはや音がぶつかりあっていって、すんごいことになっている。

こんな感じで窓の外から見学するだけで楽しい。


ストリートミュージシャンやパフォーマーも多い。

お店によってロックだったり、ジャズだったり、ほんとにいろんな音楽が聞こえてくる。

音楽が溢れているとかいうレベルじゃなくて、こりゃ溺れちまうぜと思ったものです。

ニューオリンズはビッグイージーと呼ばれる街らしい。

確かにビッグイージー感が満載。

街中の音楽を聴きながら、ふらふらっと川のほうに向かって歩いてたら、聖堂を発見。

アメリカ最古の大聖堂らしい。

川の前でまったりする。

ビッグイージーやのう。

スナッグハーバーへ

だんだん陽が沈みだしてきたので、スナッグハーバーというライブハウスへ向かった。

フレンチクォーターの端っこにあるジャズライブハウスで、今夜はここを攻める。

なぜこのお店にしたかというと、メーガンスチュワートという女性シンガーのレコ発が行われるらしく、ホームページで見たメーガンがなんか美人だったから、という理由で来てみた。

あとレコ発なら気合い入ってるはずという期待もあった。

ビッグイージー感というよりは、なんかしっかりしたジャズライブハウスって感じだった。

入り口で15ドルを払う。いつものごとく安いな。

ライブはというと、ほんとにジャズって感じのライブで、とても良かった。

しっとり大人な感じのジャズのなかで、しっかりゴリゴリめのソロの応酬もおこなわれる感じ。

ノラ・ジョーンズみたいな感じだった。

ちなみに昔、合コンでタイプを聞かれたときにノラ・ジョーンズと答えてキョトンとされたことがある。

まぁどうでもいい情報やな。

ライブ終演後の写真。

かっこよかったなぁ。ジャズスタンダードのポインシアナを歌ってくれたのがハイライトだった。

アーマッド・ジャマルのポインシアナしか知らなかったから、歌ありで聴くのは初めてで感動だった。

やっぱり、チャージを払って聴く音楽はストリートやフリー系のライブとは段違いなのは間違いない。

街中から音楽は溢れてるけど、やっぱほんとに良い演奏聞こうと思ったら、こうゆうお店に行くのが良いんだろうなぁ。

終演後、スナッグの近くにブルーナイルというライブハウスがあるみたいなので、そちらに顔を出してみる。

この日はチャージフリーだった。入り口でIDを見せて、10分くらい観賞して店を後にする。

すごいなニューオリンズ。

てな感じで

深夜になる前にホステルへ向かう。というのも、フレンチクォーター内とはいえ、道を一本入るとわりと雰囲気暗めの場所もあるので、一応用心のため早めに帰った。

帰宅途中、ちらほら夜の薄暗い通りの前で人だかりができてて、なんだろって思ったけど、どうやらフレンチクォーターの心霊スポット巡りだったぽい。

http://zono.wa-syo-ku.com/日記/ジャズと歴史と幽霊と_55

宿でこの記事を見て、震えたものです。

ニューオリンズ、奥が深いぜ。

宿に帰ると、イギリスから来たローリーというナイスガイに遭遇。ジャーナリストらしく、明日にはミシシッピを北上するらしい。

彼もギターを演奏するらしく、少し話が盛り上がった。

他にもスイスの3人組や、ヨーロッパのどこかから来た無愛想めの兄ちゃんやらと、挨拶だけして、就寝。


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