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私が初めてマクラメを習ったのは、タイの路上でした。

もう10年以上昔の事になるけれど、当時ワーホリでオーストラリアに行っていた彼と、タイミングよく仕事を辞めたばかりだった私は、年末年始を一緒にタイで過ごそうか、ということに。

久々の再会の割にタイで彼と合流してから2人きりの時間はほとんどなくて、途中途中でバックパッカーや、ビザランしているような旅人たちが加わり、なんだかよく分からないまま、常にたくさんの人とわいわい寝食を共にしながら過ごした。

いっときは総勢15人くらい?の大所帯になりながら、まずはバンコクで1週間。時には、あー・・1人の時間が欲しい、、と思う時もありつつ、知らない人達と出会っては別れ、また出会い、楽しい時間を過ごした。

そしてこの時出会った1人の旅人に、私は最初のマクラメを教えてもらった。

場所はカオサン通りの路上。

その旅人は、私と彼それぞれに指輪の編み方を教えてくれ、最後にお互いが作った指輪を交換させる、というなんとも粋なプレゼントをしてくれたのだけど、いくら教えてもらっても全然意味が分からなくて、途中「こりゃ私にはムリだな・・」って思った記憶がある。

気づけば陽も暮れてあたりは真っ暗。屋台の灯りと手元をペンライトで照らしながら最終的に出来上がった指輪はとってもブサイクだった。

バンコクを後にし、私たちはその後南下してタオ島という小さな島に渡る。そこでコンドミニアムを借りて2週間弱。クリスマスから年末年始を何もないゆったりとした島でのんびり過ごした。

そしてなんと、私はここでもマクラメ編みをする旅人に出会ってしまうという・・もはや運命としか思えない流れのようだけど、当時はマクラメで生活費を稼ぎながら旅を続けるのが旅人の定番みたいな感じで、特にタイは石の仕入れや加工が出来る場所があり、素材の仕入れもしやすく、のめり込んだ人も多かったのかもしれない。

タオ島で2週間を過ごした後は、バンコクに戻ってマクラメ糸を仕入れ、すぐにまたバス移動でアユタヤ〜カンチャナブリーなんかを回り、宿に戻るとマクラメを練習するという日々を送った。


あれから10年以上の歳月が流れ、今は日本でもたくさんの人が自らマクラメを編む。YouTube や教則本も広がり珍しい技術ではなくなった。マクラメは、売るより教える事がビジネスの時代。(それももう十分過ぎるくらい飽和状態)

旅人が旅をしながら稼ぐ方法は、ブログやYouTube などネットを使った新しい手法が定番になってきてるし、コロナの影響もあってネットビジネスは今また新たな段階に突入している。

ネットもリアルも、どちらにもそれぞれの良さがあるからどちらがいいと言うことはないけれど。ただ、コミュニケーションという意味では、断然リアルが好きだし、リアルを超えるものはないと個人的には思っている。AIが人類を超えると言われている2029年に向けて、この先世界はどうめまぐるしく変化し続けるんだろう。。






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