膝蓋骨の解剖学
こんにちは〜ちょんまる です!
今回は意外と誰も重要視していない膝蓋骨についてお話ししていきます!
膝蓋骨とはいわゆる膝のお皿なんですが、実は超重要な役割を果たします!!
その役割についてもお話ししていくのでぜひ最後までご覧ください!
膝蓋骨の役割
動物の膝というのは、構造的に膝関節の完全伸展はできません。
しかしなぜ人間はそれをできるようになったかというと、理由の一つとして膝蓋骨のおかげだとも言えます。
この膝蓋骨は、膝関節の働きにおいて非常に重要な役割を果たします。
簡単にいうと膝蓋骨がなければ膝の曲げ伸ばしはできません。
そのため膝の可動性や、痛みなどに非常に深い関わりを持っています。
機能と特性
【力学的な意味合い】
膝が曲がったり伸びたりすることで、滑車的な役割を果たしてくれています。
【物理的な意味合い】
転んだとき、ぶつかった時に膝関節を守ってくれています。
膝蓋骨の骨分類としては種子骨となります。
種子骨はベタっとくっついているわけではなく、浮遊しているイメージです。
種子骨であるがゆえに、大腿四頭筋やその他周囲の靭帯など、影響を受けやすいです。
膝蓋骨が割れて、半分になり再生しないとなると屈曲ができなくなります。
そのことら膝蓋骨の重要性がわかると思います。
歩く時に疲れるという場合、膝蓋骨にアプローチすることは多々あります。
接触面の位置関係
大腿骨と膝蓋骨が接触している面は、軽度屈曲位よりも90度屈曲位の方がより多く触れています。
屈曲角度が大きくなると膝蓋骨側の接触面はより上側になり、大腿骨側の接触面は下側になります。
膝関節屈曲時に違和感がある人に対して、膝関節からアプローチする場合は、この可動特徴を知っておけば簡単に徒手誘導することができます。
また、膝の屈曲角度が大きくなるほど接触圧は上昇します。
これは自分の膝で確かめてみればすぐにわかりますが、膝を伸ばした状態と曲げた状態では、伸ばした時はゆらゆら動くのに対して、曲げた時はまったく動きません。
つまり曲げた時の接触圧が強いと言えます。
可動性
膝蓋骨は外側に牽引される力の方が強いとされています。
その理由としては様々ありますが、骨格上でいうと人間の足というのは若干内転しているからです。
股関節からやや内側に向かって大腿骨がはまっていて、その下に脛骨、腓骨があるというような感じです。
この時、大腿四頭筋は真上から膝蓋骨に付着していれば問題ありませんが、大腿骨が若干内転しているので、大腿四頭筋もそれに従って斜めに付着しています。
その影響で、膝蓋骨も外側に牽引される力が働き、脱臼はほとんど外側へ起こります。
しかし、人間もそんなにアホではないのでこれに対応する策として、内側広筋の斜走線維(VMO)は外側広筋に比べて真横に走っています。
つまり内側広筋の斜走線維によって、外側へ牽引される力と均衡を保っていると言えます。
また大腿骨の外側顆は内側顆に比べて前に突出しています。これも膝蓋骨が外側に飛び出て来ないための人間の構造的仕組みになります。
とは言え腸頸靭帯のタイトネスやX脚、外反膝というアライメントなど、どうしても外側に牽引される力というのは大きいです。
ですので日頃から外側の筋群を弛めておくなど、できる対策はしておくべきだと言えます。
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