『ドラゴンボール超 ブロリー』を見てからドラゴンボールにハマりかけている
最近『ドラゴンボール超 ブロリー』を見た。
なんで観たかと言えばそれはもう僕がブロリーにハマっているからである。
恥ずかしながらドラゴンボールは通しで見たことがない。おぼろげな記憶にあるのは幼少期になんとなく流れていたテレビアニメを見た気がするのと、あまりにも有名作品が故のミームを知っているくらい。「きえろ ふっとばされんうちにな」で中指立ててるヤムチャとか、「私の戦闘力は53万です」とか、そういうの。部分的に知っている部分がいっぱいあるからなんとなくストーリーも類推できるとか、そんな感じで今まで生きてきたので、人生の中でたびたび「ドラゴンボールを読んでいないのでお前は人間ではない」という主張をよくされていた。
そんな中で『ドラゴンボール超 ブロリー』という新しめの作品にいきなり飛び込むのはかなり邪道な気がしたが、そういうめんどくさいインターネットのおじさんに囚われていては真の幸福には辿りつけない。気にせず見た。結果から言うと、すごく面白かった。
ストーリーははっきり言って無に等しい。ブロリーがやってきてフリーザに騙されるなどして暴れる。それを悟空とベジータが倒す。本当にそれだけなのだが、なんといってもバトルの絵力がすごいし、パチンコの演出を参考にしたとしか思えないド派手な演出の数々を見ていたら正直興奮した。しまいには「GO!ブロリー!GO! スゴイパワー!」みたいな意味不明の曲が流れだして、この映画で笑顔にならん奴はいないだろうと思った。
最近は名探偵コナンの歴代の映画も、五稜郭を見に行ったことをきっかけに見だしてるんだけど、これとちょっと似たものを感じた。安室さんとかコナン君が全力で大真面目にバカなことをやる感じとブロリーがちょっと重なった。これは『KING OF PRISM』を最初に見た時の感情と一緒で、こういうのが2~3年前のアニメ映画の売れ筋だったんかなとかそんなことを思った。
感動したのが、DBFWをやってたおかげで「あいつだ!!」みたいになるシーンが多かったこと。パラガスが出てきてはじめてブロリーの父親だということを知ったし、パラガスは思いのほか毒親だった。2弾で登場する別の服のパラガスも出てきて「2弾じゃん!!」となるし、赤3コス25000の悟空はマジで強いカードなわけだけど、映画で髪が青くなった悟空を見て「3コス25000出てきた!!」と思わず興奮した。「でもブロリーは8コス45000だからこいつごときでは勝てん」みたいなことを考えるのが楽しかった。最終的には5コス35000のベジータが出てきて一緒に戦ってるから「確かに5コス+3コスで合わせて8コスだからブロリーと互角なのは納得」という意味不明の納得の仕方をして、ゴールデンフリーザを生で見てそれも感動するなどした。
大きい版権のゲームをやった後に原作を履修すると、こういうのが面白い。『ドラゴンクエストビルダーズ2』やった時もあらゆることをライバルズ基準で見れたのは面白かったし、それを配信でやってたら「超スーパーカーやマギールに対して妙な熱量を発揮する人物」みたいに見えたようで面白がられてた記憶がある。なんでもないことが別の思い出と紐づくから、勝手にその人のストーリーが出来上がる。版権の強さというのをしみじみ実感する。ブラッドレディとシーゴーレムに妙な熱量を持っているドラクエユーザーがいるとしたらそれはもう明らかに特定カードゲームプレイヤーだろう。
映画を見たことをきっかけに原作漫画もKindleで全巻購入してみた。僕が産まれる前に始まっている漫画なので、カルチャーギャップを感じることも多いが、それも含めて面白い。思っていたよりも初期の頃は全然ギャグマンガだったんだなとか、当時のギャグの感覚はこんな感じなんだなとか、今この描写をしたら女性の性的搾取とかそういう話になっちゃうんだろうなあとか、そんなことを思う。
しかしすごいのは、それだけ前の漫画であるにも関わらず、スラスラ違和感なく楽しめてしまうことにある。その手の漫画はどうしても当時のノリがきつくて離脱しがちなのだけれど、そうならないのがやはりレジェンド漫画たるゆえんなのだろう。一週間前くらいに買ったのだけれど、合間を見つけては読んでいて、もうギニュー特戦隊がやってこようかというところまできている。ギニュー特戦隊はヤバい。孫悟飯でフリーザ対面して3ターン目にリクームからギニューを出されたらまあ勝てないのだが、そのギニュー特戦隊が孫悟飯のいるナメック星にやってこようとしている。
まあもちろんなんだかんだあって孫悟空が勝つというのは漫画の構造上間違いないのだが、それでも自分の知ってるカード達がどんな活躍をするのか気になって仕方がない。僕は今ドラゴンボールにハマっているのかもしれない。
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