ブロリーを出すたび多幸感に包まれている
特にプロモーションイベントがなかったので、僕が配信でやるたびに「こんなゲームあったんですね!?」的な反応をされるのだが、人知れずドラゴンボールスーパーカードゲーム フュージョンワールドのデジタル版がリリースされている。
こちらは紙版のカードゲームが先行でリリースされており、あくまでもデジタルでも遊べるよという位置づけのようだ。紙でパックを買うとデジタル版のパック用コードがついていることからも、やはり紙を遊んでほしいという開発者の気持ちが伝わってくる。
あまりやる気を感じないUIとか、ほぼフリーマッチのランクマッチ等、つたない所を挙げればキリがないが、しかし僕はすっかりこのゲームが好きになってしまった。このゲームには何か中毒性がある。
その中毒性の核は、ブロリー:BR(以下ブロリー)だ。
ブロリーはすごい。6~7ターン目には終わることが多いゲーム制でありながら、出すために8コストを必要とする。ブロリーはデカい。普通にはまず出せないので、使えるコストを他のカードで増やす必要がある。が、このゲームは第一弾にしてコストを増やすできるカードが死ぬほどあるので、特に苦もなく8コストのブロリーを出すことができる。
出せば何が起きるかと言えば、まず相手のバトルカードを一枚選んで破壊できる。強い。相手のカードを除去できるカードは古今東西どんなカードゲームでも強いけれど、ブロリーはおまけのように除去効果がついている。ゲームのシステム的に、相手の高パワーのカードを倒すのは結構難しいので、出すだけで倒せるのはとても嬉しい。
そして更におまけでカードを一枚引く効果がついている。強い。古今東西どんなカードゲーマーもカードをドローするのは好きだ。おまけでカードがドローできて嬉しくない人はいない。カードゲーマーはカードをドローするためにカードゲームをやっているのであり、カードをドローする効果がついているブロリーはカードゲーマーの目的であるとも言い換えることができる。ブロリーを場に出すことは目標であり、目的なのだ。
ブロリーは出すだけで破壊してカードも引くが、本体も強い。パワー45000という数字はこのゲームのフィニッシャーラインである35000を10000も上回っており、並みのカードでは全く対抗できないパワーを持っている。というか、まともには倒せない。相手にブロリーを出されてブロリーを返しに出せないようであれば、運否天賦で相手の本体に突撃するくらいしか勝ち目がない。ブロリーに勝てるのはブロリーしかなく、生態系の頂点は常にブロリーである。
それに加えてブロリーは1ターンに2回攻撃ができる。45000のパワーで二回攻撃するとどうなるかというと、相手がぐちゃぐちゃになる。ここまでくると意味不明だ。ドラゴンボールスーパーカードゲーム フュージョンワールドはブロリーのために作られたのではないか。ブロリーによる、ブロリーのためのゲームだ。
こんな暴力の塊のようなカードを気軽にワンクリックで出せるゲーム、中毒になるに決まっているではないか。ブロリーをクリックして場にだすたび、僕は多幸感に包まれる。ああ、今日まで生きていてよかった。ブロリーを場に出せる自分で良かった。そういう気持ちになるのだ。ブロリーを場に2体並べた時には、昇天する。人間がゲームで昇天できるのは、一生ボタンを押しているシン=キスクのホークベイカーの一段目をガードして2HSをカウンターヒットさせた時と、ブロリーを場に2体出したときだけだ。
何か自分の人生に幸せが足りないと思ったら、ドラゴンボールスーパーカードゲーム フュージョンワールドを試しに遊んでみるといいと思う。ブロリーが貴方を救うかもしれない。少なくとも、僕の神はここにいるのだ。
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