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ゲーム内ランキングの価値がひと昔前よりも目減りしたのではないかという話

要約

・『Apex Legends』のプロゲーマーが「ビデオゲームを楽しむのはもう過去のことのように感じます」と発言
・筆者がSSBM(スキルベースマッチメイキング)に言及。カジュアルでも実力が拮抗したマッチングになることから気軽さが失われたのではないかと考察。

思うこと

一度引用した記事から話を飛ばすことになるが、対戦ゲームにおけるゲーム内ランキングに名を連ねる人、所謂ランカーの価値がひと昔前に比べて目減りしたと考えている。何か明確な理論があってそうというよりは、感覚的にそんな気がしていて、それはなぜなのかを考えてみた。

1.目に見える数字がランキングだけではなくなった

僕が一番に直感したのがこれである。配信者のコメント欄を想像して簡単に思い返せるのが「今同時接続数2000人だよ!すごい!」、もう少し治安の悪い配信者なら「同接何人かよ、〇〇以下、終わったな」といったコメントだ。こうしたコメントを見ることは決して少なくない。ゲームの中身どころか、配信画面より同時接続者数を見ている人間は少なくないと僕は考えていて、そういう人間がコメント欄で一喜一憂していたりする。

ゲームプレイヤーにとって唯一無二のステータスと思われていたゲーム内ランキングは、別なる指標が登場したことで価値が下がってしまった。動画の再生数、配信の接続者数、賞金付き大会での優勝、獲得賞金額。そのどれにも共通しているのは、金銭的リターンが得られる点だ。

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