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効率化された1対1形式のランクマッチは多くの人が楽しめるコンテンツではなかったという話

突然ですが、ここ最近僕の身の回りで観測したことを羅列してみたいと思います。

『ハースストーン』の競技シーンが縮小した

『ハースストーン』に限った話ではなく、ここ数年で商業的に成功したと胸を張って言えるデジタルカードゲームタイトルがないことから、デジタルカードゲームが苦戦していることは言えると思います。これに反論する人はほぼいないでしょう。多少なりともこの手のジャンルをかじっていれば、ここ数年でサービス終了したタイトルを複数挙げられる人は多いはず。

『GGST』初心者サーバーが盛り上がっている

『GGST』初心者サーバーという今界隈で話題のDiscordサーバーがあります。格闘ゲーム老人に厳しい管理者の手腕が冴え渡り、今や1000人を超える大盛況ぶりですが、サーバーを観察していて一つ気づいたことがありました。それは参加者の本当に求めているものが何か、ということです。

参加者が初心者同士の対戦相手を募集するのももちろんですが、それと同じかそれ以上に、「誰かに自分のランクマッチを見守っていてほしい」という需要が高い事実です。それはつまり自分のゲームプレイを誰かに共有したいという欲求があること、そしてそれがとても楽しい体験であることを意味していると考えました。

『リーグ・オブ・レジェンド』が熱い

国内の『リーグ・オブ・レジェンド』という不毛の大地から、国内の枠に収まらず世界の枠に飛び出した男Evi。見ていて気持ちがいいほど新天地LECで活躍しています。Hereticsのbotレーンはもっと気張ってほしい。

そうでなくとも国内の有名どころのストリーマーが『リーグ・オブ・レジェンド』をプレイしだしたことから、ここ数年で今一番流れが来ていると言えると思います。

紙のTCGがバカ売れ

紙のTCGが売れている話を最近は本当によく聞きます。特に『ポケモンカードゲーム』と『ONE PIECEカードゲーム』の売れ方は凄まじく、大会に出るのも抽選でその倍率が凄まじいとか。最近関係者の人とたまたま話す機会があったんですが、出てくる数字がいちいち天文学的で思わず笑いました。マジで宇宙が広がってます。


一見関係なさそうなこの4つの出来事ですが、先日サウナに入ってたらこれらが急に繋がって天啓を得たので、共有したいと思います。

本論

僕は以前、こういう記事を書きました。

ここでは「ランクマッチって同じやつにもう一回挑めないし、対戦ゲームの趣旨をあいつに勝ちたいからみんなに勝ちたいに変えてしまって悲しい世界だよね」ということを言っています。

それ自体はまったく今でもその通りなんですが、今回解像度が上がりました。つまり「1対1形式のランクマッチはもはや多くのプレイヤーが楽しめるコンテンツとして成立しない」という仮説が僕の中に立ち、それがスムーズに受け入れられたのです。

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