仕事で分かってきた日本語表現(5)
1)クリティカル(critical)
「クリティカル」とは、批判的なまたは危機的なという意味です。
ビジネスシーンで言うと、リリース日には、今まで開発していたソフトウェアに欠陥のない状態で納品するのがチーム目標の一つですね。でもリリースの直前まで不具合の改修が順調に進んでいなかったら、その緊急度の高低を判断しリリースしてしまっても良い許容範囲を決めると思います。
例)来週月はリリース日なので、明日まで不具合なしにしたいですが、クリティカルなバグとか思いつくのはありますか。
というように、緊急度が高くて早めに対応しなければならない事象に対してクリティカルだなと思っていただければと思います。
2)見切り発車
ビジネスシーンでの「見切り発車」とは、論議が十分に尽くされないままに決定・実行することを意味します。
ソフトウェアのリリース日が近づいていたら、プロダクト責任者は、今まで実装してきた機能でリリースしてもいいのかを決めることになります。開発スケジュール通り全ての機能が実装されていたら一番ですが、小さい不具合が残っているとか、思い切って諦めるしかないところもあると思います。そのとき、見切り発車という言葉をよく耳にしました。
例)この件については2ndリリース向けに考慮して、今回は見切り発車で、予定通りリリースしちゃいましょう。
元々は、電車やバスが乗客の全部が乗りきらないうちに発車することを意味する日常的な言葉が、ビジネスでもよく使われてすごく良い表現だなと思いました。
3)当たりがつく
「当たりがつく」とは、見当がつく、手掛かりができるという意味です。
開発エンジニアにとって、ある不具合を改修しようとしたら、うまく進んでいないこともあると思います。そういう日々が続いて、ついに解決の手掛かりが見つかったとき、この表現を使うことができます。
例)このバグに関しては、当たりがつきましたので、今日中に改修できそうです。
最初は、あまり言い慣れない言葉でしたが、普通に覚えていた「手掛かり」という表現と言い換えられると思ったら、すぐ覚えられるようになりました。
ということで、今月も新しい日本語表現が分かってきた貴重な1ヶ月でした。
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