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【読書】無人島のふたりー120日以上生きなくちゃ日記
今回はこちらの本を読みました。
何だか考えさせられる本となりました。
あらすじ
お別れの言葉は、言っても言っても言い足りない――。急逝した作家の闘病記。
これを書くことをお別れの挨拶とさせて下さい――。思いがけない大波にさらわれ、夫とふたりだけで無人島に流されてしまったかのように、ある日突然にがんと診断され、コロナ禍の自宅でふたりきりで過ごす闘病生活が始まった。58歳で余命宣告を受け、それでも書くことを手放さなかった作家が、最期まで綴っていた日記。
所感&人生何年とするか
こちらは山本文緒さんが癌と診断され、闘病生活を綴った日記です。
作家としての、書きたい、本を出版したいという思い。また夫に対しての看病してもらい、かつ残していってしまう申し訳なさなどが赤裸々に綴られておりました。
山本文緒さんは58歳で余命4ヶ月(120日)と宣告を受けます。
治療はせず、緩和ケアに進まれるのですが、訪問診療の先生とのやりとりだとか、
友人、家族との別れが、一つ一つ考えさせられる内容でした。
私はなんとなく自分の寿命を90歳くらいに設定していて、贅沢をしなければそのあたりまでは生きていけるお金を貯めた。
そのお金は私に安心を与えたけれど、今となってはもう少し使ってもよかったかもしれない。例えばもう仕事は最小限にして語学をやったり体を鍛えたり、お金じゃなくて時間の方を使えばよかったかもしれない。
本当、これに尽きると思います。
私も100歳くらいまで生きる気満々だけれど、もし70歳くらいで終わる人生であるならば、もう半分程度生きたことになる。それをこのまま今の仕事をして無為に過ごしていいのだろうか、とも思うのだけれど、娘2歳でふたり目も欲しいなぁと考えていると、まだまだお金は必要だしな。。と思い、この安定を捨て何かすることを踏み出せずにいます。。
また、お別れの時間についても印象的な文があり。
それにしてもがんって、お別れの準備期間がありすぎるほどある。いや4月に発覚して今は9月なのだからあっという間の時間だったはずだけど、とても長い期間お別れについて考えた気がする。別れの言葉が言っても言っても言い足りない。
夜中に手洗いに起きると、夫がリビングでいびきをかいて居眠りをしていたので起こそうとしたが、少し考えてそのままにした。この人がいま「もうすぐ妻が死ぬこと」から解放されるのは寝ているときだけだと思ったからだ。
確かに、癌って事故とかよりは時間がないようであるから、別れのことについてずっと考えてしまうんでしょうね。。残される側にとっても、生きているうちに色々決められるのはいいけれども、ずっと残されることについて考えてしまう。
私は、なんとなく夫より先に死ぬだろうな、と思っているのだけれど、この前わんわんワンダーランドのゆきちゃん卒業公演を見て号泣している夫を見て、残していくのは間違いかしら、、、とも思っている。とりあえず、ちゃんと健康体でいれるように心がけよう。。
最近、「死」というものに対して考えることも多くなりました。
悔いのないように、日々、頭の片隅に置いて生きていきたいと思います。
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