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私的!翻訳家の世界を垣間見れる本5選

ネットでよくおすすめ本を探すのが大好きな私。誰かネット検索難民のお役に立ちたい!と思い、今まで読んできた本の中のお勧めをご紹介します。

以前、もしもシリーズで憧れてる職業「翻訳家」について書きました。

そこで今回は、翻訳家の世界が垣間見れる本をご紹介!

1.字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ /太田直子

映画の字幕翻訳は、普通の翻訳と大きく違う。俳優がしゃべっている時間内しか翻訳文を出せないので、セリフの内容を一〇〇パーセント伝えられない。いうなれば字幕は、「要約翻訳」なのである。映画字幕翻訳を始めて約二〇年、手がけた作品数は一〇〇〇本余りの著者が、外国映画翻訳の舞台裏、気になる日本語などについて綴る。
Amazonあらすじより

この本では、字幕翻訳の苦悩を面白おかしく書いてあります。大変そうだけどとても楽しそうだなぁ。大変そうだけど。

2.出版翻訳家になんてなるんじゃなかった日記/宮崎伸治

ベストセラー『7つの習慣 最優先事項』の翻訳家は
なぜ出版業界を去ったのか? 
出版界の暗部に斬りこむ
天国と地獄のドキュメント

30代のころの私は、次から次へと執筆・翻訳の依頼が舞い込み、1年365日フル稼働が当たり前だった。その結果、30代の10年間で50冊ほどの単行本を出すに至った。
が、そんな私もふと気がついてみれば、最後に本を出してから8年以上も経っていた。
――なぜか? 
私が出版業界から足を洗うまでの全軌跡をご紹介しよう。
――本書は、翻訳家を夢見る青年が必死でその夢を掴み取り、一躍売れっ子になり、しかし業界に失望し、トラウマを抱え、足を洗うまでの軌跡である。
Amazonあらすじより

これは、翻訳家になる事を日和らせるほど厳しい現実が書いてありました…。出版社怖くないですか…?この業界ってこんな感じなのかしら。。いや、でも社会人経験があれば、もう少し立ち向かえるはず?!

3.字幕翻訳とは何か/日本映像翻訳アカデミー


本当のプロだけが知っている、最良の字幕を導き出す方法論―。
従来の翻訳研究では語られてこなかった、英語から日本語への字幕翻訳を「映像翻訳の実務と映像翻訳者の視点」から分析し、そのメカニズムを解析する。映像翻訳(英日・日英)教育と職業訓練校の専門スクールである日本映像翻訳アカデミーが、字幕翻訳の「あるべき姿と、あるがままの姿」を明文化した解説書。
Amazonあらすじより

これはとても勉強になる本でした!字幕翻訳と言っても色んな方法があり、どの方法からアプローチするのか、例題を多数用いながら説明されていました。文字数の関係でこんな訳し方までするのか!という驚きも多々。興味がある方は一読をお勧めします!(私は何の関係もない人間ですが笑)

4.翻訳地獄へようこそ/宮沢孝雄

悩める翻訳者と海外文学ファン必読! 地獄で仏の実践翻訳ゼミナール 
翻訳業界の中でもその博識ぶりと名訳者ぶりがリスペクトされている宮脇孝雄氏による、翻訳者と志望者、英語学習者、海外文学愛好家に有用な珠玉のエッセー集。 

「翻訳は難しい」とはよく言われること。文法的に一応正しく訳したつもりなのに、著者が本当に言いたいことはまるっきり伝わっていない―――そんなことがままあるのが「翻訳の世界」なのです。 
表層的な訳から脱したい、時代や文化背景の違いを乗り越えて、より正確でより魅力的な訳にたどりつきたい、ともがき苦しむ翻訳者たち。 
知恵を振り絞りあらゆる手段を使い、正しく訳せた時の歓びは格別ながら、心残りのある訳文しかひねり出せなかった時には悔いがいつまでも尾を引き……。 

本書は、そんなちょっとマゾヒスティックな翻訳者や翻訳コンシャスな人々に贈る書。古今のさまざまなジャンルの英語の読み物に通じ、英語圏の文化や言葉への造詣が深い宮脇氏が、数多くの翻訳実例も引用しつつ、翻訳のやり方、アプローチ法を実践的に紹介します。 
読めば読むほど翻訳者の苦悩と奮闘、そして翻訳の奥深さ面白さがじわじわ伝わってくる一冊なのです。 
Amazonあらすじより

これは翻訳家宮沢孝雄さんのエッセイで、全部で3冊あります。翻訳者の苦悩、こう言う時に誤訳するよ、というような話がたくさん載っています。こうやって読むと、ほんと翻訳って自分との戦いな気がする…。

5.「その他の外国文学」の翻訳者

「その他」の側から世界を見る

翻訳大国日本。多くの外国文学が翻訳され、読まれている。その中には日本では学習者が少なく、「その他」とくくられる言語によるものも含まれる。
しかし、「その他」だといって存在感が小さいわけではない。インディペンデントな文学賞として知られる「日本翻訳大賞」の第1回大賞の2作品は、韓国語とチェコ語による作品だった。いずれも「その他」に分類される作品が、読者からも、翻訳者からも多くの評価を得たこと自体が、このカテゴリーの奥深さのあらわれではないだろうか。
では、「その他」を生み出しているのはどのような翻訳者たちなのか?
日本では馴染みの薄い言語による文学を、熱意をもって紹介してきた9人の翻訳者が、その言語との出会いや学習方法、翻訳の工夫、そして文学観を語るインタビュー集。
序文・斎藤真理子
鴨志田聡子(ヘブライ語)
星泉(チベット語)
丹羽京子(ベンガル語)
吉田栄人(マヤ語)
青木順子(ノルウェー語)
金子奈美(バスク語)
福冨渉(タイ語)
木下眞穂(ポルトガル語)
阿部賢一(チェコ語)
Amazonあらすじより

今でこそ韓国文学が翻訳されて多数店頭に並べられていますがほかの言語の文学はあまり本屋さんで見ることはありません。そんなマイナー言語の翻訳者になぜなる事になったのか、また何が困難になっているのかが9人の翻訳者のエピソードが記載されています。なんだか大学の授業を再度受けているかのような、そんな気持ちになりました。(私の専攻はヒンディー語だったので)

最後に

そういえば、復職してから全然英語に触れれてないなぁ。復帰する前はあんなにやる気があったのに…😱
いけないいけない、少しからでも将来を考えつつ、英語に触れるようにしよう。

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