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【読書】夜明けのすべて/瀬尾まいこ
みなさんこんばんは。
今回はこちらを読みました。
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あらすじ
「知ってる? 夜明けの直前が、一番暗いって。」
人生は思っていたよりも厳しい。でも、救いとなる光だってそこら中にある。
ささやかだけれど特別な、生きるのが少し楽になる、全く新しい物語。
映画「夜明けのすべて」
2024年2月公開!
W主演:松村北斗 上白石萌音
監督:三宅唱
PMS(月経前症候群)で感情を抑えられない美紗。パニック障害になり生きがいも気力も失った山添。
友達でも恋人でもないけれど、互いの事情と孤独を知り同志のような気持ちが芽生えた二人は、自分にできることは少なくとも、相手のことは助けられるかもしれないと思うようになり、少しずつ希望を見出していくーー。
人生は苦しいけれど、救いだってある。
そんな二人の奮闘を、温かく、リアルに、ときにユーモラスに描き出し、誰もが抱える暗闇に一筋の光を照らすような心温まる物語。
所感&瀬尾さんの世界はいつもなんて優しい世界!
昨日は雨だったので、パウパトロールを見ている娘を横目に一気読みしてしまいました。
PMSが辛い美沙、パニック障害の山添。
2人は好き合っているわけではないけれど、お互いを頼りに出来るかも、と思っている。
その、ちょっとしたおせっかいさが、むしろ心地よくて、自分の姿を繕わずに晒す事ができる。
側から見たら普通でも、その人が困っていることってありますよね。
私もPMS悩みがちだけど、会社を辞めるほどではないから、美沙の本当の気持ちはわからないし。パニック障害だなんて、なおさら想像することしかできないけれど、想像できない事もたくさんあるんだろうな。
この本を読んでいたら、無性に凪良ゆうさんの「流浪の月」を読みたくなりました。
他人に理解されないけれど、本人たちだけが知っている事実。
どかーんと派手な事件が起こるわけでもない、ハッピーラブラブ、キューン、とすることもない。でもなんだか心が苦しくなり、そしてあたたかくなり。
瀬尾さんの世界観はどれもそんな感じがして、いいなぁと思いました。
でも決して話がダレるわけではないんですよね。すごい話。
瀬尾さんの言葉も身に染みます。
美沙ほどではないけれど、PMSを感じている今だからこそ、より身に染みたのかも。
●『夜明けのすべて』刊行にあたって
人生は想像より厳しくて、暗闇はそこら中に転がっていて、するりと舞い込んできたりします。でも、夜明けの向こうにある光を引っ張ってきてくれるものも、そこら中にきっとあるはずだと思いたいです。
いつも本が完成して思うことは、「楽しく読んでもらえることが一番だ」です。その思いは今回も変わりませんが、『夜明けのすべて』を読んでくださった方が、ほっとできる一瞬を味わってくださるのなら、明日を待ち遠しいと思っていただけるなら、幸いです。
瀬尾まいこ
映画もとても気になりますね。
早くどこかのサブスクで配信されないかなー。
気になった方、ぜひ読んでみてくださいね。
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