息子の体育祭をチラ見してきた日

我が家の子供の中で、一番の個性派は中1の息子だ。学校の先生から見たら、出来の悪い子かもしれない。勉強が得意でないのは言うまでもなく、身の回りの整理整頓や提出物を期限内に出すことが全くできない。懇談会に出向いた時に机の引き出しをチェックすると、毎回ゴミ…?なのか分からない謎のプリントがギュウギュウに詰め込まれている。

ノートやテストの文字もほとんど殴り書き。こんな字でよく採点してもらえるなぁと先生に申し訳なくなってしまう。数十年前の学校の先生だったら「汚すぎて読めない!丁寧に書きなさい!」と、字の汚さを理由に問答無用で×にしちゃうかも…
モンスターペアレンツを恐れてか、今時の先生はみんな優しい印象がある。通知表にも良いコメントしか書かないようにしているのかもしれない。

ちなみに息子は綺麗に書こうと思えば綺麗な字を書くことができる。以前は習字を習っていて、「本気を出した時の字がものすごく綺麗!」と先生に褒められていた。ただ本気を出すのが年に数回というのが残念だけれど…

そんな息子だが友達からの人気は高い。小学校卒業文集の、〇〇な人投票ではほとんどすべての項目で上位にランクイン。運が良さそうな人1位、お金持ちになりそうな人1位、アイドルになりそうな人2位等々…

放課後、自分からはどこへも出かけないけれど、誰かしらしょっちゅう遊びに誘いに来てくれる。家での顔と、学校での顔はもちろん違うのだろうが、争いを好まない平和主義なところと、ユーモアがあって発想が面白いところが人気の理由ではないかと母である私は推測している。

息子には今のところ目立った反抗期が訪れていない。特に母親である私には暴言を吐いたり声を荒げたりしたことは一度もない。
私に被害がない分、小学生の妹2人が時折兄からイライラをぶつけられているのでそこは申し訳ないなぁと思うけれど…
息子が私のことを大切に思っているというわけではなさそうだけれど、何となく母親に対しては反抗しにくい理由があるのだろうか?
まぁ、私は勉強しなさいとガミガミ言ったりしないし、息子を強く叱ったこともおそらくないので特に反抗することがないのかもしれない。

息子は特別何かを頑張ったりはしていないが、友達と問題を起こしたりしないし、普通に学校に通っているので、わざわざ叱ることがないのだ。私としては息子が健康に学校に通えて、友達と仲良くやってたら十分なので、それ以上の活躍を望んでもいない。本人なりの幸せを見つけてくれたらいいなぁと願ってはいるものの、親がどうこう言ったところで息子の人生は息子自身が決めることだ。やる気を出すも出さないも本人次第なのでどうにもならない。
親として理想の立ち位置を見つけるのはなかなか難しいことだけれど、普段は干渉せず、子どもが困った時に、躊躇わず相談してもらえるような親でいたいと思う。

先日息子の中学校の体育祭があった。息子は私が授業参観等で学校へ行くのを嫌がるタイプだ。中学生になっても、お母さんが学校に来てくれて喜ぶ可愛い男子もいるのでちょっと羨ましい。
嫌がられるのは承知しているものの、本当に行かなければ寂しがるかもしれないし、学校での息子の様子を見られる機会は逃したくないため、いつも「今日行くよ」とは言わずにこっそり見に行くことにしている。
中学校の体育祭とはどんなものなのか、初めてのため何も分からず、とりあえず元気で参加している姿をチラッと見届けて帰ろうと思いながら中学校へ。

私は人付き合いが苦手な孤独ママなので友達と呼べるママ友は一人しかいない。ただしそれなりに知人はいるため、知っている人に会った時の挨拶など気を遣ってしまう。こっそり最初の競技を見たら帰ろうと思っていた。

そして到着した中学校。生徒たちは準備運動をしている最中だった。
この集団の中から我が子を見つけるのは至難の技だ。どうやらクラスごとに鉢巻の色が違うらしいが息子のクラスが何色なのか分からない。困ってパンフレットを見てみると書いてあった。1−2は黄色。黄色の鉢巻から息子を見つけようと試みるものの、見たかんじ背が高い子が前の方の列にいて、小さい子は後ろの方にいる。息子は背が低いので後ろの方に埋れているようだった。仕方ないので黄色い鉢巻グループ全体を見て終わり。
開会式後、生徒席に戻った子達を見て、何となく「あれがうちの息子かな❓」とそれらしい子を見つめながらプログラムの進行を待つ。
1年生の団体競技は台風の目。これも背格好で我が子らしき子を何となく応援。実際は他の子かもしれないけれど、まあいいか。
これで体育祭の観戦は終了。この後のプログラムでダンスやリレーなどもあったけれど、下の子たちが家で待っているし見たところでどれが息子かよく分からないのでまあ、一応は見に来たよ、と言えるからもういいや、と帰ることにした。

で、帰ってきた息子。全員リレーで前の人にバトンを渡した際、前の人が助走を取らず止まって待っていたため、前の人の足に引っかかってコケたとのことで。。。結構な擦り傷を作って帰ってきたのでびっくり。見ていなくてよかったなあ。さすがにその場で見てたら心配でたまらなかった。

何はともあれ、何を考えているか分からない思春期の中1息子は息子なりに中学校生活頑張っているんだなあと、若さ溢れる中学生の子供たちを見て感慨深い1日だった。コロナ前よりは簡略化しているのだろうけど、無事に体育祭ができたことに感謝。先生方にも感謝。周りの人たちに支えられて、我が子もみんなも成長しているんだなあ、と感じた残暑の日だった。


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