マガジンのカバー画像

本棚本ラジオ

65
【本棚にある本を片っ端から紹介するラジオ】はじまります! 略して「本棚本ラジオ」 noteで連載中の「本棚にある本を片っ端から紹介する」のラジオ版です。 あなたのほんのちょっと… もっと読む
運営しているクリエイター

#小野不由美

【本棚本ラジオ第36回】オム・ファタルとしての高里要

【本棚本ラジオ第36回】オム・ファタルとしての高里要

*今回の本*
小野不由美著『魔性の子』(新潮社、2012年)
(本棚本Season1 No.60)

*前にも話した気がしますが*
今回話しながら、「この話絶対どこかでした」と思ったんですけど、本棚本ラジオ30回でした。
うん、泰麒っていうとこの話になっちゃうんだよねぇ、最近。
物語の装置として、というとあれですけど、装置である間の泰麒って、ほんと魔性だと思います。

*このラジオは*
「本棚本に

もっとみる
【本棚本ラジオ第30回】泰麒について語り出したらシリーズ全体の話になってた

【本棚本ラジオ第30回】泰麒について語り出したらシリーズ全体の話になってた

*今回の本*
小野不由美著『風の海 迷宮の岸』(新潮社、2012)
(本棚本Season1 No.61)

*失われてしまった泰麒の原点がここに*
「十二国記シリーズ」の泰麒側のお話。
このころのいとけなくかわいらしく儚げな泰麒のイメージを、ずっとずっと持っていました。
持っていた、のに!
『白銀』で壮絶な美しさと厳しさに成長してしまった泰麒の恐ろしさよ。
わたしはこのころの泰麒と現在最新刊時点の

もっとみる

*今回の本*
小野不由美著『残穢』(新潮社、2016)
(noteの本棚本ナンバー: Season1 #34

*現実にひたひたと侵食してくるような*
「小説」としてのホラーよりも、「ドキュメンタリー風」の、つまり「私」の体験として語られるホラーの方が怖い気がしますよ。
なんだか、自分と地続きな気がして。
ホラー嫌い嫌いと言いながらホラーをたまに読む私は、あんまり「自分の生活への侵食」を考えてい

もっとみる
【本棚本ラジオ第14回】ホラー嫌いだけどホラーを読む

【本棚本ラジオ第14回】ホラー嫌いだけどホラーを読む

*今回の本*
小野不由美著『残穢』(新潮社、2016)
(noteの本棚本ナンバー: Season1 #34

*現実にひたひたと侵食してくるような*
「小説」としてのホラーよりも、「ドキュメンタリー風」の、つまり「私」の体験として語られるホラーの方が怖い気がしますよ。
なんだか、自分と地続きな気がして。
ホラー嫌い嫌いと言いながらホラーをたまに読む私は、あんまり「自分の生活への侵食」を考えてい

もっとみる