最速店長の挑戦日記⑩
◆日本一への挑戦
今回は今年の前半戦の最大の目標である、日本一への挑戦です。
全日本マスターズ選手権、全日本最速店長選手権等「全日本」と名の付く大会は色々とあります。しかし正真正銘の日本一を名乗れるのは「全日本自転車競技選手権ロードレース」および「全日本自転車競技選手権タイムトライアル」に勝利した選手になります。
客観的に見て私に日本一の力は無いのですが、だからと言って挑戦を断念する理由はない。今年はUCIポイント圏内で入るつもりで全日本にエントリーしました。ロードは15位以内、タイムトライアルは10位以内。UCIポイントを獲得するとニセコクラシックやUCIグランフォンド世界選手権には出場できなくなりますが、今年の前半戦は全日本だけを目標に据えて鍛錬を積み重ねてきました。
まずは6月27日の全日本タイムトライアルに挑戦です。14㎞×3周の42㎞を選手それぞれ単独で走ったタイムを競い合います。富士スピードウェイの本コースとその周りを組み合わせたコースは非常にテクニカルで速度を乗せにくいコースでした。
私の目標は上位入賞、UCIポイント圏内の10位以内に入りたいところです。当日は雨模様で、テクニカルなコースと滑りやすい路面が相まって落車が多発する危険なレースとなりました。
私は普段からダウンヒルやコーナリングはリスクを侵さない方ですが、普段以上に安全マージンを充分にとり、直線や登りは最大限の力を使うペーシングで安全に落車なく走り切りました。
前走者5名を全員追い抜きゴールしたので、「案外いい成績?」と思いましたが蓋を開けてみると結果は18位でUCIポイント圏内ならず、ぱっとしない成績に終わりました。しかし20位以内で、来年の全日本の挑戦権は得られました。
◆全日本ロード
6月30日に全日本ロードレースにも参加しました。出走人数は152名。コース上で何か所か狭くなる部分があるので、この人数で殺到すると地獄絵図になるのは目に見えています。なるべく巻き込まれないように前方に陣取りたいものですが、久々の全日本レベルのレースで少し萎縮していた部分もあり序盤は集団の後ろの方へ。
10.8㎞×21周の227㎞の長丁場なので、完走するには体力の温存をしっかりと図りながらでないとかなり厳しい。
しかし例年通り序盤はペースが緩むかと思いきや、有力選手達が速度を上げ後方にいる選手達が遅れて着いていけないように集団を小さくしていきます。距離が短いジャパンプロツアーレース等で行われる常套手段です。あっという間に集団の人数は半分以下に。私は「これはやばい!」と焦りつつも集団後方で千切れる瀬戸際まで追い込まれました。
◆逃げに乗る
©Makoto.AYANO/cyclowired.jp
その状態が1時間弱続いた時に有力所が10名乗った逃げが発生。私はワンテンポ遅れながらも、この先も前でレースを展開しないと危ないと判断し集団最後尾から一気に加速し逃げに追いつきました。
前年度覇者の山本元喜選手や最近勝利数が多い岡篤志選手等、有力チームが逃げに乗っていて「良いところまで逃げ続けられるかも」と内心ガッツポーズ。実業団E1レベルの私はしっかりと牽けることをアピールするために公平にローテーションをまわり、はじき出されないように走りました。
その後数周で、この逃げを危険視した単騎参戦の新城選手・別府選手がペースアップし逃げは早々に吸収されました。実質私の見せ場はここまでで、序盤にかなり消耗した脚は終盤に向けたペースアップに耐えられず、完走まで保たずに180㎞を越えたあたりでタイムアウトDNFで挑戦を終えました。
最後まで力は出し切れたので、走り方に関しては悔いなしです。力が及ばなかったのは少し悔いが残りました。今回の挑戦は2レースとも目標達成はなりませんでしたが、まだまだ最速店長の挑戦は続く!
今月の一言:
・限界を超えたレースをこなすことで大幅成長が期待できるでしょう
・雨の日のレースではディスクブレーキは大きなアドバンテージになる
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