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【六寸刻文皿】の道行#2「切なる思い」

こんにちは。上出惠悟です。

一週間も家を空けるのはコロナ禍になって初めてのことだったかも知れません。松の内も過ぎたばかりの北海道と大阪へ立て続けに行って来ました。大阪は毎年恒例の阪急うめだでの催事ですが、北海道は初の試みとして、石狩湾に面する港街・小樽へ。私が15年来親しくさせてもらっているMABOROSHI・GEN GEN AN幻(ENTEA・丸若屋)の丸若裕俊さんと、京都で茶筒をつくる開化堂の六代目・八木隆裕さんとでイベントを行いました。会場となったのは喫茶フルールという既に閉店したカフェで、サカナクションの山口一郎さんのご実家の三件隣にあります。

幻の字は一郎さんの直筆から起こしたもの

山口一郎さんとはあるご縁で知り合い、上出長右衛門窯でもファンクラブのグッズとして湯呑を作らせて頂いたり、NHKのサカナクションの番組に出演させて頂いたりといつも良い刺激を頂いています。

雑誌SWITCHでの鼎談(著者と山口一郎さん、丸若裕俊さん)

丸若さんはお茶と香り、八木さんは茶筒とKaikado Caféのコーヒー、私は器とお団子の給仕、そして朗読をそれぞれ担当し、お客様をお出迎えしました。お陰様で三日間ともご予約は満席でしたが、あいにく大雪の影響で飛行機の欠航、電車の運休、高速道路は通行止め、八木さんすらも会場入りできないという厳しい状況でのスタートでした。それでも各交通の復旧もあって少しづつお客様がお見えになり(八木さんも無事に到着)、二日目と三日目は気持ちの良い忙しさでした。木彫工房を営まれている一郎さんのお父様も度々顔を出され、会を盛り上げて下さいました。

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月に2〜3本くらいが更新目標(絶対に1本は書きます)。現在公開している全てのマガジンがここで読めます。

上出長右衛門窯の道行

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現在進行中の新作開発の紆余曲折するストーリーを、テキスト、写真でお伝えしています。旅は道連れ世は情け。これまで秘密にしていた新作とそのアイ…

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