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笙野頼子『放火予告を「免れて」います』④

③は下記よりご覧ください。 7 書き手と版元、書き手と本屋、書き手と読者、読者と読者、書き手と書き手、版元と版元、…テロは全てを分断していく  さて、そろそろ最後です。今回の放火予告、その本質は?  言葉狩り以上の事実隠蔽テロであるばかりか、日本国憲法に対する凶器そのものです。言論活動を分断し個々を孤立させていく爆弾です。警察が軽く見ているのならこれを国政になんとかして貰わねばならない。そもそもこの予告は一体何を破壊しているのか、女性、子供、だけではない。近代、言語、自由

    • 笙野頼子『放火予告を「免れて」います』③

      ②は下記よりご覧ください。 5 『トランスジェンダーになりたい少女たち』と『女肉男食』  拙作とあのジェンダーベストセラー、実は姉妹本、ていうか少なくとも従姉妹のような本ではあるはずだと思っていました。例えば、——向こうの題名の副題には「流行の悲劇」とあり、こっちは目次に「子供に自分の性別を自分で決めさせる、タビストックの悲劇」と題した十一章があります。この章のテーマは言うまでもなく、児童虐待医療の危険性と悲劇ですね。無論、……。  向こうは本場の取材であり、その一点に

      • 笙野頼子『放火予告を「免れて」います』②

        ①は下記よりご覧ください。 3 燃やさない焚書、最初からいなかった?私の本  というわけで今回もまた私の本だけは「ヘイトではありません(引用)」、今まで通りブックファースト等の大型書店(丸善・ジュンク含)に置かれていて、時に平積みにされています。文学枠、これは発想と流通の抜け道と言えますかね。え?  「でも、本当に大丈夫なんですか?今後はどうなりますか」って?  そうです、2018年末から今に至るまで、私はこの件で燃やさぬ焚書に苦しめられてきました。  例えばいくら新米と

        • 笙野頼子『放火予告を「免れて」います』①

          1 男尊左翼、女消の次は?  お邪魔いたします。他称「タフなカナリア」、笙野頼子です。難病、貧乏、不当糾弾、それでも友達や編集者に助けられて未だに囀り続け、言論の自由を「享楽」しています。  ずっと書いていたFLJサイトはお休みしています。というのも、——FLJは昨年、管理人とURLが変りまして(https://femalelibjp.net/)、 その交替手続きの間は投稿が出来ず、その後も双方のスケジュール調整が難しかったのです。  また、拙文はいつも海外在住の専門家

        笙野頼子『放火予告を「免れて」います』④