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きのこ散歩*2021/9/11富士山亜高山帯・その2

さらに標高上げて亜高山帯のきのこを探します。息が苦しい!撮影時に息を止めるのもあり、力尽きそうです……。

その1はこちら↓


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ミヤマタマゴタケです。この時期の富士山にはたくさん生えているはずなのですが、少なかったです。タイミング悪かったかな。赤いタマゴタケもかわいいけど、ミヤマの上品な色合いも素敵ですよね。
結構大型になるきのこなので、見つけるのは簡単です。傘に粘性があるので、触るとペタペタします。


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出ました!幻のイグチ、アカネアミアシイグチ!

このきのこに会うために9月の富士山に行ったといっても過言ではない、大変貴重で美しいきのこです。若いうちは管孔から黄色みを帯びた水分を出す特徴があり、この子はたくさん出している時に出会えたようですね。雨粒ではないんですよ。
キラキラの宝石を纏って、最高にいい被写体です。かなり本腰入れて撮影したので、相当息が上がりました。空気薄いッ!ハァハァ……。

アカネアミアシイグチの記事はこちら↓


枯れ木にすごいボリュームのきのこが見えます。

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ミヤママスタケ。鮮やかで、花のようですね。サーモンのような色で、霧がかった森の中、遠くからでもよく目立ちます。こんなに立派で新鮮なのはなかなか見つけることがありません。若いうちは弾力があり、古くなると固くなります。


あ!もしかしてこれは、バライロウラベニイロガワリじゃない?

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幼菌のバライロさんに会いたかったんです!成長すると傘もバラ色に変わるので、見た目が全然違うきのこになるんです。

傘裏の管孔もバラ色なんですよー……って、あれ?黄色い……。ひょっとして、バライロウラベニイロガワリではなく、アシベニイグチかもしれない。でも、アシベニってこんなに色濃いのもあるのかな?

がっかりしてtwitterで写真を載せて「バライロと思ってぬか喜びした」と書いたところ、イグチを専門に研究されている大御所から天の声が!

なんと!管孔が黄色っぽいのもあるそうな!

そうかー、パッと見の外見に騙されちゃだめですね。きちんと観察しないと。傘の色合いの違いなどは、たくさん観察して感覚を身につけるしかないです。修行だ!それにしても、きのこクラスタは親切だよぉ。惜しげもなく知識を伝授してくれて感謝しかない。

なにはともあれ、大好きなバライロさんでよかった!!


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オオキノボリイグチも少なくて、この日はひとりだけ。もっとたくさん会いたいよ。

オオキノボリイグチの記事はこちら↓


ベニテンさんも全然いなーい!先週も富士山に入山していた菌友さん(なんと4週連続富士山入りしている強者)が先週見たというポイントを教えてくれて、そこに行ってみます。

ないなー、とあきらめて立ち上がったところ……。

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いたーーー!!!

執念で小さな幼菌を見つけました。上の写真は掘り出したのである程度見えていますが、ほぼ土に隠れていて、傘の上半分が見えているかどうかといったレベル。我ながらよく見つけたな(笑)


外出自粛の影響や八ヶ岳に行った後少し体調を崩していたのもあり、かなり体力が落ちていて、半ば力尽きた場面もありましたが(汗)亜高山帯で会いたいきのこには大体会えて、満足な富士山きのこ散策でした。今年もう一回くらい富士山に行きたいなーと思っています。

【了】

きのこをかわいく撮れるレンズ増やしたいです🌱🍄🌿