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日本のきのこの王様*マツタケ

日本で人気のあるきのこといえば、マツタケを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。「香り松茸味占地」などと言われるように、大変香りの高い高級きのこです。日本のきのこの王様です。ちなみに、海外ではポルチーニがきのこの王様です。

ポルチーニの記事はこちら↓

閑話休題。

マツタケは栽培ができないことと、天然物を見つけるのが難しいことから高価なため、庶民の口に入ることは稀なきのこですね。自然のものなので豊作の年と不作の年があります。豊作で安くなってる!なんて言ってても、一本数千円しますので手軽に食べられるきのこではありません。

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かわいいというより、おいしそうに見えてしまうのは否めない……。きのこのかわいさ伝えたいのに、マツタケにかかってはさすがの私も食い気が優ってしまいます。

修行が足りないわーーー!


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こんな風に頭だけ出ていれば見つけやすい方で、土や落ち葉に埋もれていたりすると私には見つける術はありません。その手の人たちからは、慣れるとすぐにわかるよ!と言われるので、慣れるほど見てみたいところです。

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掘り起こしてみると柄が長く、大部分が土の中に埋もれていたことがわかります。マツタケの菌糸を痛めないように、掘る時は丁寧に柄の周囲だけを掘りましょう。


マツタケの菌糸はとても弱いので、カビや細菌や他のきのこに負けてしまうと出なくなります。だからマツタケは他のきのこが生えないような痩せた土地に出やすいのです。

かつての日本では薪を取るために山の草木を手当たり次第伐採していました。禿山になった後、痩せた土地でも生えるのが赤松です。赤松に出るのがマツタケで、それ故にたくさん収穫できたのです。落ち葉が堆積して土地が肥沃になるとマツタケは生えなくなります。
最近はマツタケの発生量が少なくなったなどという声を聞きますが、それは森が豊かになった証拠でもあります。

マツタケを商売にしている方の山では、一年中落ち葉掻きをして土地を痩せた状態に保っているのです。それはそれは大変な苦労で、それなのに収穫は秋の一時期だけですから、マツタケが高価なのも頷けるところではないでしょうか。


マツタケが絶滅危惧種に!なんてニュースを見ると森を豊かにしなければと思いがちですが、肥沃になるとマツタケは出なくなるという矛盾。自然保護って、環境保護って、一方向からではいけないのだなと知るマツタケの生態です。

きのこをかわいく撮れるレンズ増やしたいです🌱🍄🌿