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加藤シゲアキ作家デビュー10年に寄せて

先日、加藤シゲアキが作家デビュー10周年を迎えた。おめでとうございます。
『ピンクとグレー』から10年……。あれを書き上げたのが24歳の時だなんて。シゲのいろいろな思いが詰まった一作であることは、内容や文章から伝わってきた。芸能界をテーマにしているので、どうしてもどこかに本人の気持ち・本音が入っているような気がして。凝り性な彼らしい作品だと思う。

デビュー作をはじめ、本が出るたび買って読んでいる。文庫本が好きだけど、シゲの作品はハードカバーで。正直、シゲが書いているから買っているのだけど、読んでいると作者を忘れてしまう。私の好きなアイドルが書いているから、という感覚はなくなって。普通の読書。作家・加藤シゲアキ。

一番好きなのは『閃光スクランブル』かな。読後感が良いのでw
エッセイ『できることならスティードで』も良い。シゲも人間だと感じることができるので(?)旅を楽しむ姿は、たとえアイドルでも一般人と変わらない。そういう意味で、彼を身近に感じられるような気がして。

そんな加藤シゲアキの脚本『染、色』が岸田國士戯曲賞の最終候補になった。すごいなあ。もともとあったであろう書く力が、どんどん強く大きくなっている。この人は、どういう人生だったとしても何かしらの形で書くことになったんじゃないだろうか。

また何かの作品に触れられることを願って、お祝いの言葉とします。
私も書くのが好きな一人として、がんばります。

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