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【コンサル業界研究】総合コンサルの比較シリーズはじめました

どうも、外資系うさぎのちょこさんです。
今はとある総合系コンサルファームでマネージャ職に就いております。
専門分野は業務系、デジタル系です。

この度、たまたま総合系コンサル各社の特徴を鬼滅の刃コラで整理してみたら意外と盛り上がってしまいまして、せっかくなので業界研究を兼ねて改めて各ファームの特徴など整理してみようと思いnoteをはじめてみました。

なお、この記事は有料設定していますが、全文無料で読むことができます。もしいいねと思っていただけた場合は、ちょこさんの大好物のおいしいチョコレートを一粒調達するための費用としてカンパいただけると大変うれしいです。​

このnoteの目的

思いのほか下記ツイートに同業(と思われる)各位や就活生向けアドバイスをされている(と思われる)各位から反応いただき、やはりこの手の業界研究は一定のニーズがあるんだなと思いました。

そこで、せっかくなのでちょこさんの独自調査と独自研究に基づいて総合コンサル各社の強みや特徴などを整理し、コンサル業界への就職/転職を目指されている各位への情報提供とし、また業界の成長と発展に貢献したいと思い、noteを始めてみました。
色々なコメントが渦巻く業界ですけど、コンサル業界ってなかなか楽しいですよ。

このシリーズで何を語るか

下記のような構成で投稿していきたいと考えています。

1.はじめに
 - 本取り組みの背景、目的(この記事です)

2.業界総論
 - コンサル業界の昨今
 - 総合系ファームって?戦略とは何が違うの? 

3.各ファームの特徴
 - ザ・総合ファーム
  ・ アクセンチュア
  ・ ベイカレント
 - 定番中の定番、Big4
  ・ デロイト
  ・ PwC
  ・ EY
  ・ KPMG
 - 実は大規模、ITファーム
  ・ IBM
  ・ アビーム

4.就活/転職希望者に向けて
このあたり中身まだあまり考えていません。
紙描きで言うところのデッキのスケルトンだけ作って中身はこれから考えますっていう状態で最初のパートナーレビューに挑む状態です。
取り上げてほしいトピックなどありましたらぜひご一報ください!
きっと無碍にはしません。

補足
各ファームのカテゴリ分類については一家言ある方が多いかと思いますが、就活生/転職希望者各位からみるとだいたいこの整理で不都合はないかと思いますので、とりあえずこんな分類で進めようと考えています。
もちろん、忌憚のないご意見はコメント、リプライ、RT、DM等で大歓迎ですのでいつでもお待ちしています。

柱合会議コラについての補足

さて、ここからが本文的なやつです。
各ファームの解説は個別記事で取り上げたいと思いますので、ここではコラ画像内では書ききれなかったコメントを記載する程度に留めておきたいと思います。

前提
例の鬼滅・柱合会議コラがTLを賑わしていたのを見かけ、乗るしか無い、このビッグウェーブに、とばかりに総合コンサルファームの特徴を一言で整理しようとしてみました。
加えて、柱各位のイメージと合うファームを割り当てるよう心がけてみました。
前述のとおり就活/転職を目指す各位の参考にしていただき、同業者各位からは"あるあるwww"とでも笑い飛ばしていただくことを目的としています。

では早速…。

まずはザ・総合ファーム枠から

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1.炎柱・煉獄杏寿郎(アクセンチュア)
総合ファーム志望者の第一選択肢、アクセンチュアです。
鬼滅コラ界隈では煉獄さんはド定番、初心者向け、主人公機の紹介担当のようですね。
コラ中のコメントのとおり、アクセンチュアの最大の特徴は戦略、業務、デジタル、テクノロジー(SI)と、コンサルファームが取り扱う案件のかなりの割合を取りにいけること。
さすがにピュア戦略ファームのカバー範囲や、FAS系や同様のブティック系ファームの案件には入り込みづらいものの、上流から実行支援までフルラインナップで持っていることはやはり大きな強みです。
最近はBPOにも力を入れているみたいですね。
新卒の選考は戦略とそれ以外で大きくルートが別れているので要注意。
余談ですが、アクセンチュアの戦略部門は名刺が黒い、というのも有名な話ですね。

2.音柱・宇髄天元(ベイカレント)
派手派手担当、音柱です。
この枠は5年くらい前だったら確実にデロイトが入っていたと思います。
当時のデロイトは、アクセンチュア、Big4を競合として見ておらず、マッキンゼー、BCGにいかに追いつき追い越すか、を命題にしていた印象があります。
ベイカレントがここに来るの!?ってコメントもいくつかありましが、今やシニア層を主要戦略ファーム出身者で固め、アクセンチュア、Big4から上流コンサル/デジタル案件ができるハイパフォーマンス人材を高待遇で迎え入れており、昨今の主要大学の就職人気ランキングの上位台頭が示すように、優秀な人材が集まりその結果としての業績拡大は納得、というところかと思います。
※と同時に、受付の方が大変お美しい、とのコメントもちらほら…

続いて、定番中の定番、Big4

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3.風柱・不死川実弥(デロイト)
破天荒キャラかと思いきや、意外と常識人なところありますよねこの柱。
お館様への挨拶のシーンなんかはこのあたりの印象作りとしてうまく練り上げられているな、と思いました。
※コンサル業界でも普段は尖り散らしているかと思いきやクライアントの前では礼儀正しい人も多いのである意味この柱が一番コンサルっぽいのかも…
さて、デロイト担当です。
やはりBig4最大手、前述のように上流案件に注力していたこともあり、総合コンサル業界ではかなりイケイケ枠です。
報酬水準もBig4随一
口コミなどを見ていると意外と日系バリバリの体育会系カルチャーなところもあるようです。
とはいえ、規模の大きさもあり担当できる案件の範囲も広いようなので、アクセンチュアと並んでコンサルチャレンジの際には第一選択肢として相応しいファームかと思います。

4.蛇柱・伊黒小芭内(PwC)
Big4コンサルの二番手としては異論は出ないかと思います。PwCです。
Big4はグループ内に監査法人があることもあり、案件提案の際にはクライアントが監査先であるかどうかが重要な要素となります。
※今回は割愛しますが、歴史的な経緯もあり系列監査法人が監査に入っているクライアントにコンサル案件で入るのはNG。
その面では、PwCグループの監査法人(PwCあらた)はデロイト(トーマツ)、KPMG(あずさ)、EY(新日本)と比して監査シェアが一段低いこともあり、比較的自由にコンサル案件を取りにいけると言えるかと思います。
また、PwCは外資金融系案件に強いといったイメージもありますね。
0.5昔前くらいには旧ブーズ買収(現・PwC Strategy&)のニュースも業界を賑わせ、総合ファームでありながら上流案件への拡大意欲が伺えます。
口コミなどでは、中の人は比較的まったり派(とはいっても比較対象がコンサル業界なのでアレですが)のようです。

5.恋柱・甘露寺霞柱(EY)
続いてEYです。
母体の監査法人はかつては国内最大、某T社の諸々以降、監査報酬総額はデロイト(トーマツ)、KPMG(あずさ)に遅れを取っていたり、某T社の監査を引き継いだPwC(あらた)もなかなかこの件で苦戦をしていたり、話題が尽きなかったですね。
さて、コンサルの方は、デロイト、PwCに比べEY、KPMGは規模、プレゼンスの両面とも遅れを取っていると言わざるを得ないかと思います。
一方で、EYはコンサル部門の統廃合、再編が比較的短期間で繰り返されているようで、市場ニーズにうまく合わせたサービス/リソースの展開が成功すれば、一気に活躍のチャンスが広がる、と言えるかもしれません。
また、コンサル部門のタイトル、報酬に関しても他の総合ファーム、特にアクセンチュアやデロイトと比べるとやや低い水準にあるようで、これは逆に言えば同程度のパフォーマンスでも他ファームに比べて一段階高いタイトルを狙える可能性がある、とも捉えられます。
短期サイクルな組織再編、相対的な高ポジション獲得のチャンス(実態としての報酬水準はタイトルによらずパフォーマンスに比したものとなるはず)をうまく活用し、クイックに実績を積み上げていきたい人には向いているファームかもしれません。
※一時期就活用アカウントがバズってましたね

6.霞柱・時透無一郎(KPMG)
説明順としてはBig4最後、KPMG担当です。
ここもEYと同様にBig4のコンサル部門としては比較的プレゼンスが低めという印象です。
一時期は他ファームに先行してマネジメントコンサル(経営、業務系)、テクノロジーコンサル(IT系)、リスクコンサル(経営管理、ガバナンス系)の部門体制を敷いたり、RPA専属部隊を設けるなど、コラ中のコメントにある通り”地味だが侮れない”ファームであると言えます。
デロイト、PwCがある意味、取り敢えず入っておけば一通りコンサルとしての経験を積めるだろう期待ができるのに対し、KPMG(EYも)は個人として積みたい経験、発揮できるバリューと、ファームが求めるロールがうまく合致した場合、高いパフォーマンスを発揮し、かつ比較的発展途上といえる組織の中でクイックなプロモーションを目指していけるチャンスがあるとも言えるかと思います。
大手ファームが定番/無難な選択肢であるのに対し、規模/プレゼンスで劣るファームはハイリスク・ハイリターンを求めて門を叩く環境と位置づけられます。
※とはいえ、ベンチャーファームと比べると安定のBig4であることは間違いないので、あくまで、アクセンチュアやデロイトと比べて、ということで。

残りのITファーム+冨岡さん

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7.岩柱・悲鳴嶼行冥(IBM)
さて、ここからはITファームのターンです。
このコラ、ページ構成が2+4+3になっているの、総合コンサルファームの分類に大変ありがたかったんですよね…。
というのは置いといて、岩柱、IBMのイメージにピッタリだと個人的に思ってます。
ただ、コラ中のコメントはややミスリーディングで、ハードウェア部隊を持つことがコンサル部隊のバリューには必ずしも直接的に繋がるものではない、と言えます。
とはいえ、一時期のワトソン案件はじめ、自社ソリューションを全面に押し出したコンサル案件を展開できるのはやはり一定の強みがあると言って差し支えないと思います。
昨今では、コンサル/SIの業界ではやや苦戦の様子が伝えられているようです。
メインフレーム(z/OS)への依存は金融機関を中心としてまだまだ続いているのですが、メインフレームからクラウドへの移行も促進されつつあり、今後どのように戦っていくか、注目です。

8.蟲柱・胡蝶しのぶ(アビーム)
岩柱のIBMに続いて蟲柱のアビームもイメージあってると思うんですよ。
このファームも歴史がなかなか複雑で、かつてはデロイトグループだったり今はNEC配下だったり、グローバルではベリングポイントと提携していたり、ファームごとの系譜や連携を描こうとするともしかしたら一番苦労するかもしれません。
日本発のファームですが、上述のとおりグローバルネットワークも有し、特にAPAC案件には強みを持つようです。
アビームといえばSAP、SAPといえばアビームと言われる(?)ように、やはりSAP案件は強いです。
SAP認定コンサルタント数も国内トップ(二番手のアクセンチュアに対しダブルスコア)という実績が示す通り、ある程度の規模が期待できるSAP案件でトップを走るという独自性のある強みはさすがといえます。
このあたりは賛否あるかと思いますが、システム開発という堅実なものづくりのフェーズまで自社でデリバリーできるケイパビリティを持つことはBig4と比しても十分な強みといえます。
※ここはアクセンチュアも同様ですね

9.水柱・冨岡義勇(船井総研)
今回はあくまで"グローバルコンサルファームに転職するには"というアジェンダに対して方向性の違うソリューションを提示する、というオチ枠として名前をあげさせていただいた次第です。
あくまで業界リーディングカンパニー、グローバルカンパニーを相手に比較的単価の高い案件を展開する上述のファーム郡に対し、国内の中小・中堅企業に対し堅実な経営コンサルティングを提供する船井総研は、そもそも専門性の方向性が違うと言えます。
例えるならば、マラソン選手と水泳選手を比べるようなもので、"どっちがすごい"という話はナンセンスです。
グローバルコンサルファームが名を連ねる中で、一定の知名度がありその分野での第一人者は、と考えてみた結果でのノミネートです。
まぁ、このコラのシリーズで水柱枠に何を載せるか、ってある意味一番頭を使いますよね。

今後の予定

というわけで勢いにまかせて色々と書きなぐってみました。
次回は、業界総論として、コンサル業界の昨今の動向や戦略ファーム、総合ファームの違いなど語っていきたいと思います。
今後、1-2週間ごとの記事投稿を目指していきます。
※次回も全文無料の投げ銭枠設定の予定です。

お楽しみに!


以下、カンパいただいた方向けにちょこさんお勧めのチョコレート屋さんのリンクを貼っておきます。

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