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映画:風立ちぬ

宮崎駿が監督と脚本、原作を担当した風立ちぬという映画を観た。金曜ロードショーでやっていたけれど、リアルタイムで見ることができなかったので、後日録画したものを見た。

初めてこの作品を見たので、とてもわくわくしながら観ることができた。

この作品は堀越二郎をモデルとしている物語であり、史実を元にしたフィクションとなっている。堀越二郎は零戦と言われている零式艦上戦闘機を設計した人であり、作中では真面目であり少し口下手な人柄となっていた。

この作品を観るきっかけとなったのは庵野秀明の存在である。風立ちぬと庵野秀明の関係を知ったのは株式会社カラーのyoutubeチャンネルで公開されたよい子のれきしアニメ おおきなカブ(株)という動画である。この動画は庵野秀明の妻である安野モヨコが書き下ろした漫画をアニメーション化したものである。内容としては庵野秀明の作品作りをカブ作りで表しているものであった。その中で風立ちぬに庵野秀明が関わったということを知った。

庵野秀明はエヴァンゲリオンで有名な監督であり、風立ちぬの作画の手伝いをしているのだろうなと思いながらこの映画を観た。アニメーションのワンシーンごとの繊細さに感銘を受けながらテレビにくっつくように見続けた。観ている途中で知ったのであるが、庵野秀明はこの映画では主人公の堀越二郎を演じでいたそうだ。その影響もあったか主人公が喋るシーンは少なかったような感じがしなくもない。庵野秀明と風立ちぬの関係はアニメーションに関することではなかったことを知り、少し落ち込んだ。

しかしながら、そんなことも気にすることのない程アニメーションの動きがよかった。関東大震災、夢を見る堀越二郎、里見菜穂子の病変に慌てる堀越二郎の姿などなど、どのシーンを引っ張ってきても作品の中に私を引き込む魅力があった。

風立ちぬを観る中で戦争に関する作品としてこの作品は今観ておかないといけないなと感じた。現在の日本では技術発展に関する問題だけではなく、コロナに関する問題も考えていかなければならない。今までの生活通りにはいかない強い風が吹いていおり、この風はしばらく止むことはないだろう。オンライン化による通信技術の発展もあり、以前の生活に完全に戻る可能性は低くなっている。

新しい生活様式で生きていかなければならず、危険性の高まっている感染症と共生していかなくてはいけない。そのような世の中でも、私は生きなければならないと言うことをこの作品を観て改めて感じた。

私が生きることができるようになります。